2007/3/24 土曜日

早稲田大学で教職講演

カテゴリー: その他,早稲田大学 — 漆 @ 12:00:00

春期講習が月曜から開始、中一のブリティッシュヒルズ語学研修も月曜出発、今日はクラブの生徒は登校しているものの、本校にしてはちょっとさびしい一日でした。
こういう日にこ~んもりと積みあがっている机上の仕事を片づければいいのでしょうが、私としたことが何となくやる気が出ません。
子供達に「毎日当たり前のようにあることに感謝しましょう」などと言っている私ですが、今日は「私はいつも生徒から元気をもらっているんだなぁ」としみじみ感じました。

さて、午後は早稲田大学で教職希望者向けに講演をしました。(この時期から準備をしている志の高い学生が本校を希望してくれたら・・・というひそかな願いもあり、引き受けました)

教員はやりがいのある仕事です。そして、なってみると自分が生徒や教育実習生の立場から見ていた仕事は氷山の一角だと気づきます。
生徒のためにと情熱を持って取り組めば仕事にきりがなく、一方、志を失えば生徒のために放っておけない回りの教員に甘えることもできてしまうので、自らを律する強い心が必要です。
それなりの覚悟がない人が教職に就くと本人のためにも同僚のためにも生徒のためにもならないので、今日はすこし厳しいかな?と思う話をしました。

いただいたお題の中で「私学の現状」のところでは、伝統校、名門校の中でも経営主体がなくなって実は運営が難しくなっているところもあるのでよく調べること、私学の中身は様々なので自分の価値観と合った教育方針の所を探すことなど具体的な例を示して話しました。

また、「求められる教員像」の部分は、ご一緒した公立校の校長先生方のご意見とも重なるところが沢山ありました。私はその上位3つに以下をあげました。

◆教科学力+生徒に伝える教授力があること
◆一人の生徒に複数の教員が関わるのでチームプレーができること
◆常に生徒第一で考えられること(私学の場合は「卒業生の母校を守る」経営感覚も必要)
その他に社会人としてプロ意識が高く生徒の模範になれること、カウンセリング能力があること等々あげました。

お一人の校長先生の「生徒第一ということがどういうことなのかは経験によって分かってくる。優しいだけの人、厳しいだけの人、生徒のためと言葉巧みに言いながら実は自分のために不平不満ばかり言っている人は教員としてどうありたいか、何のためにこの仕事についたのかという軸がない人・・・」というお言葉にははっとさせられました。

うれしかったことは、ふと会場を見ると来年度すでに本校に採用が決まっている人が2人参加していたことです。
先日の「よのなか科」セミナーも、自分で調べて参加してきた人がいました。
また、就職前に教科全教員の授業見学をさせてほしいという申し出もあったりと、情熱ある新任が多そうでたのもしいです。
私も負けずに頑張らなければ!

9日の始業式までは、新学期準備のため校長日記は不定期のアップになります。(今年度の話題がたまっているのでまとめて複数アップする日もあると思います)