2014年11月5日

シンガポール3校合同発表研修会

カテゴリー: SGH,SGH活動 — SGH @ 12:33 PM

(校長日記2014年11月5、6日より引用)

スーパーグローバルハイスクールの研究の一環で行っている家庭科のチャレンジベースドラーニング(CBL)の発表会が、にシンガポールで行われ、代表班が参加してきました(10月23~26日)。

もどってくるとすぐに報告にきてくれたのですが、どうだった?と聞くと
「最初は打ちのめされました。でも、最終日にはコミュニケーションが取れるようになりました」
「英語で気持ちが表現できなくて本当に悔しかったので、勉強します」と口々に。
実は、このあと、スペシャルオリンピックスの20周年でケネディ大使にお目にかかったのですが、勇気を持って話しかけられたのは、生徒達のこの言葉のおかげで自分も頑張らなければ!と背中を押されたおかげです。
さて、引率した酒井からの報告を元に、皆さんに読んでいただけるよう抜粋、加筆してご紹介します。本校は「6割ゴー」「マルチタスク」を大切にしていますが、それを実行することが生徒にとても教員にとってもどんなに大変なことが伝わってきます。

Tri-NationCBL(注:オーストラリアコルベ校とシンガポール、アングロチャイニーズスクール、本校の合同発表研修会)に参加してきました。
これは家庭科の授業の延長で行われた研修会で、場所はシンガポールで行われました。
8月に下見に行って、9月になって急に10月開催でないとなかなか難しいという事がわかり、時期が急すぎると心配される声もありました。
でも、もし行えたらきっと子どもたちにとってはほんとうに素晴らしい体験になるに違いないと思い、その思いだけで必死に動きました。

多くの方に応援してもらい、最終的に実現できることになったのですが、それでも、時期的に中間テストの直後であり、子どもたちの準備が間に合うかどうか、行ったところでどんな交流が待っているのか、どんなふうに受け入れてもらうのかがあまり明確ではない状態で、保護者の方が心よく理解を示してくださったその期待に応えられるか不安なことのほうが多く、なんとか子どもたちをがっかりさせないように、最後まで連絡を取り合いながら調整を続けました。

保護者会でお話したときも、たくさんの保護者の方に私達のチャレンジを応援してもらい、本当に勇気をもらいました。
その後、該当の保護者の方へご説明した際も、本当に心よく受け入れてくださったことに、責任を感じました。

出発前日。
中間テストが終わったその日に13時から17時半まで必死の作業。
テストが終わったばかりにもかかわらず、本当に大変だったと思いますが、必死になって準備する姿に、プレッシャーを感じる反面、それだけでも実施に至って良かったなあと思いました。
出発当日、保護者の方と石井教頭に見送られて羽田を出て、のんびりしていたかというと、そんなことはまるでなく、飛行機の中でセリフを練習。搭乗前に私から「10回は読みなさい。」と言われていたこともあり生徒たちも到着間際までiPadとにらめっこ、ブツブツ呟きながらチャンギ空港到着。

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チャンギ国際空港に到着するとスクールバスが待っていて、30分ほどバスに揺られて学校の寮に到着。到着するやいなや現地の学校の生徒達が待っていてくれて、荷物を運んでくれました。するとすぐに歓迎会+夕食会が始まり、事前に(みんなが混ざって座るように)決められた席に座り、頑張って交流しておりました。
夕食が終わるやいなやみんなで集まり、プレゼンの最終確認。ただ、寮のWi-Fiがなかなかうまくつながらず、ただ、ネットワークが無いところでは作業が難しかったので、ネットワークがつながるところを探して、校内をウロウロ。真っ暗の中作業を続けておりました。そんな真面目な姿も本当に感心しました。
プレゼンテーション当日。一番最初が本校の生徒たちでした。内容としても、簡潔でわかりやすいプレゼンで、聞いている皆さんにも多くの拍手を頂いていました。
他の学校の生徒達のプレゼンは、生徒たちのプレゼントは違う良さがあり、刺激になっていたと思います。その後3校の生徒たちは、一緒に問題解決をしたり、一緒にチャイナタウンや様々なところに行ったり、一緒に食事を取ったりして、交流を楽しみました。

時間を見つけると外で一緒にフリスビーをしていたり姿も大変微笑ましいものがありました。ACS(シンガポールの学校)の生徒たちはプレゼンテーションの日が本校で言う修業式でした。一緒に市内見学に行ってくれた時は長期休みの1日目。それなのに、最後まで生徒たちを気遣い、一緒に買い物に付き合ってくれたり、食事に付き合ってくれて、ホスピタリティーを見せてくれました。

お別れの時には涙を見せる生徒がいるくらい、仲良くなっていたようです。
思いましたが、向こうの男性は本当にレディーファーストが徹底されているようで、何かというとうちの生徒たちを気遣って声をかけてくれるような子たちばかりでした。
日本にはない文化です(笑)
そういうちょっとした文化の違いも、子どもたちには刺激があるようでした。

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