教科イチ押し見学会(森美術館)
今日から春休みです。校内の早咲きの桜はすでに満開、普通の桜もつぼみが膨らみ、ちらほら開花しているものも。入学式に残っているといいのですが。
生徒達は部活で学校に来ています。先日、卒業した子達もその翌日から私服で遊びに来ています。さっきも、職員室前の廊下で何人かが教員と立ち話をしていました。
今日は修学旅行のロングコースの子達も帰ってきます。私はいつも何かと生徒達がお世話になっている品川区のアドバイザリー会議と重なっていて、お迎えには行けませんが、引率のブログを見ていると、充実した日々を過ごしたことが分かります。一回り成長して帰ってくるでしょう。明後日の3年修業式、卒業証書授与式で会うのが楽しみです。
教科イチ押しの続きです。担当の有田から報告です。
教科イチ押し見学会で、中1国語科は森美術館に行きました。
参加者10名は慣れない六本木ヒルズで迷いながらも無事に全員集合し、予定通りにツアーをスタートすることができました。
現在、森美術館では「リー・ミンウェイとその関係展」が行われています。
来館者が参加することで作品が成立する「参加型アート」が多く、生徒は想像していた美術館のイメージと異なることに衝撃を受けていました。
案内してくださったスタッフの方の説明に熱心に耳を傾け、質問している姿が印象的でした。
自分が大切にしている物や価値観について考えさせられる内容であり、生徒達も学ぶことが多くあったと思います。
ワークシートより、いくつか紹介をいたします。
見て、感じたことを「言葉」で表現することの難しさに戸惑いながらも自分の言葉でしっかり表現していました。
A印象に残った作品について考えたこと
・《プロジェクト・繕う》糸がつながっているのは、本当なら見えるはずがない美術館と布のつながりが目に見えるようにしているからだと思う。
・《布の追想》忘れてはいけない大切なものを糸(思い出の布?)でつないでいると考えた。Bリー・ミンウェイが作品を作った理由
・《プロジェクト・繕う》 人と人の間の見えない絆を形にしようと思ったから。
・「石の旅」 どの石が好きですか、というスタッフの人からの質問に対して答えは皆ばらばらだった。だから、人の考えを聞き共有することで、自分と違う意見や価値観を知ることができるから。C(作品を通して)、自分をとりまく関係性について考えたこと
・色々な価値観があると思った。
・《ひろがる花園》や《プロジェクト・手紙をつづる》などから、例えば道ですれちがっただけのような知らない人でも、自分と全くの無関係ではない気がした。D各作品や展覧会全体に関する他の生徒の発言で印象に残ったこと
・《往くと留まるのあいだ》という砂を使った作品で、心が落ち着くと言っていた。(音楽や優しい光なのでやすらげると思った。)E感想とお礼を述べましょう。
・他の人の意見などを聞いていくうちに、人それぞれ本当にたくさんの考え方があると思った。今まで見たことがないものばかりで、アートの無限さを感じることができた。
・私の感覚と違って新しい感じがした。また行ってみたい。
お世話になった森美術館の皆様方、ありがとうございました。