中1(ユニバーサルマナー講座)
先日行った中1のユニバーサルマナーの講座の様子を学年主任の田口から報告します。
2月18日の全校朝礼でもお話いただきました、株式会社ミライロ社長垣内俊哉氏を講師としてお迎えし、「ユニバーサルマナー講座」を実施しました。
垣内氏は、ご自分が障害者であることを「バリアバリュー」という可能性と受け止め、積極的に社会への貢献を目指して起業された方です。
今回は、障害者と接する時のマナー=「ユニバーサルマナー」を学びます。
垣内様が、ご自身の経験談もお話すると説得力があって、充実したあっという間の1時間となりました。
講義のあとに質問の時間をとっていただき、最後にはいただいた修了書をもって全員で記念撮影をしました。
生徒達がお話を聞きながら記入したワークシートには、大切な内容が裏面まで使ってびっしり書き込んであり、感想欄には「気付き」と「自分がやるべきこと」が記されておりました。
今後、1年生の生徒達が、優しい心を持って、ユニバーサルマナーを実践していってくれると信じております。
以下、生徒の感想から抜粋しました。◆私達が、高齢者の方や障害者の方に接するときは、「できる」「できない」を聞くのではなく、まず自分に何ができるかを考え、「何かお手伝いできることはありますか?」と言葉を選ぶことも大切だということを知りました。
◆サポートする側が一方的な考えを押しつけてしまうのではなく、ひとりひとりと向き合い、その人に会ったサポートをすることが重要だということがわかりました。
◆日常生活の中で全ての人が平等に過ごしやすくするためには、環境だけではなく、みんなの意識から変える必要があることを学びました。
◆お話を聞いて普段の自分にとても当てはまるところがあって心に刺さりました。ひとつひとつの言葉にとても深みがあって、垣内さんのあたたかさが伝わってきました。
◆今まで障害者の方がいても声をかける勇気がなかったのですが、垣内さんのお話を聞いて、自分にできることがあるのなら、人のために何かをやろうという気持ちになりました。
◆100人の村に日本を例えると、障害者の方がこんなに沢山いらっしゃるということがわかりました。お手伝いをするときの心得が沢山学べたので、実践していきたいです。
◆今まで自分の周りに障害を持った人がいなかったので、どういう気持ちなのか、どこが不便なのかがよくわかっていませんでした。今回の講座でそれぞれの障害についてよく知ることができました。障害者という大きなくくりの中にも困っている点はそれぞれ違うということもわかりました。
◆この講座を受けなかったら、「できる?」「できない?」という言葉を使ってしまったと思うので、中1という早い時期に知ることができてよかったです。
◆『ハードが変えられなくてもハートは変えられる』、『障害は人ではなく環境にある』、この言葉が心に響きました。
◆私はなかなか人に声をかけることが苦手ですが、「お手伝いできることはありますか?」と迷わず素直にすぐ行動することや、『100点満点を目指さない!』ということを教えていただき、考え方が変わりました。
*『早稲田学報(1210号・2015年4月号)』にインタビューが掲載されました。図書室に置いておきます。