中1総合学習(そなエリア東京)
昨日は防犯訓練をしました。その様子は後日お伝えしますが、今回は全校の様子が一度に分かるよう、タブレットで撮影し、実況中継したので、各教室の生徒の様子が細かく見られました。真剣に取り組んでいる子、侵入者(役)に手を振っている子、訓練にお構いなく勉強をしている子・・・。万が一は自分には起こらないという心理が誰にもあるそうです。でも万が一は起こります。その時にパニックにならないためには、平常時に身体を動かしてシミュレーションしておくことが大切です。
1年生の防災施設見学の様子を学年主任の田口から報告します。
1年生では毎年、防災に対する意識を高めるために、体験学習型の施設を訪問しています。
今年は中等部総合学習日に、有明の東京臨海広域防災公園内にある施設「そなエリア東京」を訪れました。東京臨海広域防災公園は、首都直下地震等の大規模な災害が発生したとき、国や地方公共団体等の『緊急災害現地対策本部』が設置され、公園全体が広域的な指令機能を受け持つ場所となります。
その公園の本部棟にある「そなエリア東京」は、地震発生後72時間の体験学習ツアーやミニシアター、防災クイズコーナー、世界の防災用品の展示等があり、首都直下地震をわかりやすく学ぶことができます。
大地震などの発生時に各々が対処するための災害に関する知識、技術、自助・互助・共助・公助の意識についてさ、様々な年齢層の来館者一人ひとりが様々な体験学習を通じて習得できることを目的としている施設だけに、中等部1年の生徒達が自分でできること、やらなければいけないこと、普段から意識しなければいけないことなど、防災について考える一日となりました。「東京直下72hツアー」は、組織的な救助が困難といわれる「72時間」を自力で生き残るためにどうするか、首都直下地震の発災から避難までの一連の流れを体験できるツアーで、音響・照明・映像により本物さながらの地震後のジオラマの中をニンテンドーDSを使ったクイズで注意事項を確認し、防災の知識を学びながら避難場所へ移動します。ジオラマ内のシネマステーションでは首都直下地震の再現CG映像も上映していました。
その他、防災短編アニメーション映画「東京マグチュード8.0~東京直下72h」を鑑賞、展示見学・体験(防災グッズや防災学習ゲーム、ペットボトルの活用法紹介など)を行いました。
以下、生徒の感想です。
■大地震発生後72時間、もし、その時にひとりだった場合、正しい行動は何なのか考えることができました。また、困っている人を見かけたときの対応も具体的に知ることができ、とてもよい勉強になりました。地震だけではなく、それによる火災や津波など、他の災害に対しても、自分に何ができるか、どう行動すべきなのか、具体的に知りたいと思いました。さまざまな身近なものの非常時の活用法をもっと詳しく学び、備えていきたいと思いました。
■首都直下型地震に備えて、早めにいつでも避難できるよう、防災グッズなどを揃えておきたいと思いました。「東京マグチュード8.0~東京直下72h」のアニメーションを見て、いつ発生するかわからない地震に対して、自分で瞬時に判断して行動できるようにならなければいけないと感じました。
■日頃から人と人とのつながりを大切にすることと、防災の準備をしておかないと72時間(生死の境界)生き延びられないということがわかりました。もしものとき何を準備すればよいのか、どのように対応すればよいのか、さらに学習したいと思いました。
*カンボジアの学校に文具を贈るクラウドファンディング、ご協力ありがとうございました。今日が最終日でまだ終了していませんが、皆様のおかげで目標を達成しました。