④大学出張授業(東京理科大学・理学部)
担当の土屋からの報告です。
東京理科大学理学部化学科 井上正之准教授
テーマ:安全・安心な食生活のための化学はじめに東京理科大学の男女比やキャンパス・学生の就職先などについてお話しいただきました。
東京理科大は教員になる卒業生が多いのが特徴で、夏目漱石『坊ちゃん』の主人公の母校でもあるそうです。
その後、「食物の産地偽装を見破る方法」と「食物繊維キチンとキトサンのはたらき」という2つのテーマについてお話していただきました。炭素の質量数の違いによって、天然物なのか、人工的につくられたのかがわかるそうです。
また、糸魚川静岡構造線を境に元素の分布が違うなど、地理的な要素から産地がどこか判明させることができます。
次の「食物繊維キチンとキトサンのはたらき」では、食品添加物をキトサンと反応させることで取り除く方法を紹介していただきました。化学物質やベンゼン環の化学式が頻繁にでてきましたが、身近な問題を化学を使って研究している過程に、生徒たちは興味を持って聞いていました。また、先生のおだやかな雰囲気も手伝って、とても和やかに授業が進みました。
最後に、先生はデータに基づいて「学習には適切な睡眠時間と、食生活が大切。学力は生活力から!」とおっしゃっていました。
ただ学習するだけではよいとは言えない、ということに驚いている生徒もいるようでした。井上先生、ありがとうございました。