2年生宿泊行事
2年生の宿泊行事は今年も上越市の安塚にお世話になりました。
本校の行事は生徒の委員が中心になって行います。
みんなをまとめる仕事は人間関係の苦労もあり、とても大変です。「どうして委員になったの?」と聞くと、
「立候補が5人いて、そこから意気込みを述べて、決選投票になったんです」
「大変でも、おもしろそうだし、みんなが喜んでくれるから」
「達成感があるし、成長するから」
バスの中で話を聞いていると真剣そのもの。
「開会式のスピーチだけど、○○は楽しかったですか?って私が言ったら『は~い、楽しかったです』は、ほしいわよね」
「うん。じゃあ、それやろう」(と、仕込み)
別の話題になって、
「嫌でも、やっぱり現実は受け止めなきゃね」(中2の「現実」ってどんな?)
バスの中でレクリエーションをしたり、こうして話し合いをしたりしているうちに新潟到着。
今年は3年に一度のアートイベント、大地の芸術祭が妻有で行われていたので、一日目はその見学でした。
中身が濃く、やや時間がおして安塚に到着。仕込み通り、無事、開会式が終わりました。
(「静かに聞きなさい」とか「帽子を取りなさい」などと教員が言わなくてもご家庭で言われているのでしょう。自然とできるのでスムーズに進みます。食事のビュッフェの取り方もなかなかバランスがよくなってきました)
「先生、ここ夕食、豪華ですね!」と生徒が言うように和・洋・中、地元の野菜がふんだんに使われたおいしい料理が並びます。キュウリやトマトの丸ごともあり、大人気でした。
そして、夕食後は蛍観察。運良く沢山の蛍が見られました。
中に、蛍が身体にとまったり、手に乗ってくる子がいて、聞いたら、動物も虫も大好きだそうです。虫にも心が伝わるのでしょうか。
翌日は、新潟の食体験。そば打ち、うどん打ち、草団子作り、郷土料理、押し寿司・・・・どこを見に行っても真剣そのもの。職人のようでした。
午後からは、地元のご家庭に移動、一泊二日で農作業などを体験させていただきます。
私は翌朝打ち合わせがあったので、一足先に失礼しました。
あとで送られてきた写真をみると、各ご家庭での宿泊体験はとても楽しかったようです。
一年目、この宿泊は地域の家庭では数が間に合わず、遠くの地域までバスで移動するグループもありました。それが、「品女の子だったら泊めててもいい」というご家庭が少しずつ増え、現在では安塚の中だけの移動ですむようになりました。
よい行事は継続し、こうした絆を毎年深めていけるところも私学一貫校のよさです。
安塚のみなさま、今年もありがとうございました。
あ、今、玄関に1年生のバスが着きました。出迎えしなくちゃ。