2012/8/27 月曜日

⑮大学出張授業(早稲田大学・理工学)

カテゴリー: 授業・学習・進学 — 漆 @ 15:34:07

担当の山田からの報告です。

◇理工学「建築デザインについて-住宅の設計を事例として」
早稲田大学創造理工学部建築学科 入江正之先生

最初に学部の説明をしていただきました。早稲田大学理工学部には「先進理工学部」「創造理工学部」「基幹理工学部」の3つがありますが、建築学科は2番目の「創造理工学部」に属し、建築史・都市計画・環境工学・建築構造などを学べるそうです。また理工学部には珍しく1学年180名中70名が女子とのことで、人気の高さが分かります。模擬講義は、学部2年生に対応した住宅デザインの講義を中心に行っていただきました。先生が何度もおっしゃっていたのは、住宅建築においては「建築家がデザインを一方的にするのではなく、“住む人の暮らすイメージ”をつくることが大切」ということです。

そのためには…

①どういう空間にするのか、イメージを作る(数物的知識だけではなく、発想やイメージが大切であり、工学でもなく文学でもない、生活を対象としている学問とのことです)
②住む人が楽しくなるような家にするために、リクエスト等をヒアリング
③Planningをする
④模型をつくる
⑤様々な技術や材料を駆使して、実現

このような講義を受けた後、学生に模型と図案の課題が出されるそうです。
既存のLDK的発想から離れることで、家族全体が暮らす楽しさという観点から住宅作りを考えられるのだそうです。実際のスケッチや模型・住宅の写真を見せながらの講義でしたし、身近な住宅についてのお話しだったため生徒にも分かりやすい内容でした。「住む人の暮らすイメージが大切」という点で、女性が大いに活躍できる分野なのではないでしょうか。建築学科志望の人たちは、特に身を乗り出すようにして聞いており、進路を考える上で大変参考になったようです。