道徳の授業 行動の奧には価値観がある
今日から中間テスト。一年生は初めての定期テストなので、緊張しているかもしれませんね。終わったら校外授業が待っているから、そこまで頑張りましょう。
教育実習生も来ました。28プロジェクトで未来から逆算した進路選択をしているからでしょうか、学部学科が多様です。
数学、物理、情報工学、日本文学、日本史、西洋史、経済、法律、国際関係、音楽、スポーツコーチング、スポーツ医科学。
大学院に進学したり、留学したりする卒業生も増えてきたので、学年もいろいろです。在校生の貴重な時間をもらうのですから、先輩としてよい影響を与えてほしいと思います。
さて、土曜のつづき。
二つ目のエクササイズはこんなふうにやります。
まず、紙に自分が人間関係で大切にしている行動を書きます。そして、3人一組でそれを交換。人のものを自分のものとして、「私は○○することを大切にしています。なぜなら・・・」と理由をつけます。
気づいたことをシェアすると、
「同じことを大切にしている人が結構いた」
「自分の大切にしていることに理由をつけてもらってうれしかった」
「自分と逆のことを大切にしている人がいて、人っていろいろなんだなぁと思った」
「同じことを大切にしているのに、理由が全く違うこともあるのに気づいた」
そう。「思ったことははっきり言う」という子がいれば、「思ったことをはっきり言いすぎない」という子もいます。
その理由も、「相手をいやな気持ちにしないため」ということもあれば、「自分がいやな気持ちにならないため」というものもあります。
ここで知ってほしいことは、「人の行動の背景には必ず価値観がある」ということです。(しかも、その価値観に自分でも気づかず行動していることもあるのです)
これからの6年間、行事の班を決めたり、文化祭や合唱祭の準備をしたり、部活の先輩、後輩とつきあったり、いろいろな人とチームで何かをすることがたくさんあります。そして、それは卒業後の人生でも続きます。
意見が合わない!というときも、「だから嫌い!」ではなく、「あの人は何を大切にしているのだろう?」「私はなぜ、こうしたいのだろう?」と、自分と人の行動の背景にある価値観を尊重し、最適解を導き出す、そのヒントにしてもらえたらと思います。
まだ、続きます。