1年生 道徳の授業 多面的に見る
今日は、年に一度の同窓会(芳葉会)がありました。新卒の子たちが企画した卒業生アンケート、55年前の写真など、おもしろい話題をいろいろゲットしたので、後日、ご紹介しますね。お楽しみに!
来週は中間テスト。月曜日は自宅学習日です。生徒たちは週末猛勉強でしょう。知恵熱を出さないようにね。
さて、昨日の続きで、どんな授業をしたかをご紹介します。
まずは、入学時の学年集会の振り返り。
「私の話、覚えている人?」と聞いたら、一斉に目を伏せています。忘れちゃったのね。
「では、周りの人と相談して」というと、
「情報の取捨選択をする」
「噂を広める人にならない」
みんなの記憶を合わせるとジグゾーパズルのように伝えたかった内容がよみがえります。
次が本題です。
その1,相手のよい面を見るエクササイズ
二人一組になって、自分の短所を自己紹介します。相手は、それを受け取った上で、同じ特徴を長所になおして返します。たとえば、こんなふうに。
「私は先延ばしする人です」
「あなたは先延ばしする人なんですね。そして、物事を慎重に考える人でもありますね」
長所に瞬間的に変えるのが難しければ、直感で相手の長所と感じたことを返します。
感想を聞くと、「自分では短所と思っていたことがこんな見方もできるのかと驚いた」など。
3人の相手を探して実習します。「なるべく今までにお弁当を食べたりしていない人を選んで」と伝えると、「もうみんなと親しいからさがせません」という子も。
これは長年教員をやり、多くの卒業生を出して実感していることですが、学校生活で短所と見えたところが、社会人になって長所に転換することがしばしばあります。
授業中に漫画ばかり書いていた子が、子供の心を持ち続けて児童書の編集者になっていたり、大声で冗談ばかり言って落ち着きがないと叱られていた子が、その発想力を活かして企業の企画で活躍していたり。
場所が変われば評価も変わる。なおした方がいい短所もありますが、思い詰めて自信をなくすよりは、日の当たる場所に出るまで大切にした方がいいこともあります。
また、人間関係で相手の悪い面だけをみると自分も相手もつらくなる。そんなとき、ちょっと角度を変えてみる。そんな視点を持つための実習でもあります。
生徒たちにはこんな例で話しました。
「チューリップの花はどう描く?」(たいてい、卵の殻のように、横から見た形ですよね)
「真上から見たら?」(全く違う花に見えます)
それと、同じように、人もいろんな角度から見るといろいろな見え方がするはず。
生徒には、自分の一面的な見方にこだわらず、多面的にものを見て、自分や人のいいところを引き出せる人になってほしいと願っています。
あらら、今日はもう出かけなければいけない時間になってしまいました。続きはまた。