①教科イチオシ見学会【東京税関本関】
今日から保護者面談を行なっています。(本校は担任との生徒の面談が年5回、保護者との面談が2回あります)
教科イチオシ見学会の報告を担当者からしていきます。
普段は国際空港のX線検査場や手荷物受取所などでしか触れることのない税関ですが、実際は全ての外国製品の審査・課税をし、空港や港では、持ち込まれる輸入禁止品や麻薬の摘発を行う機関です。
税関とは何の省略語でもなく、この機関の業務内容を示している正式名称で、「税」は輸入品に対して関税を徴収する業務、「関」は、輸入品が適切なものであるかどうかを判断する、江戸時代以前の関所のような役目です。
今回の見学会では東京港に面する東京税関本関にお邪魔させていただき、麻薬探知犬に関する詳しいお話を聞いた後、通関事務室・税関検査場の実際の業務を見学することができました。 2ヶ月前の羽田空港の国際化に伴い麻薬探知犬の業務が拡大していることや、実際の訓練の様子、そして麻薬探知犬に必要とされる資質などを詳しく教えていただきました。 また通関事務室では数千ページに及ぶ税関資料を見せていただき、税関検査場ではちょうど実際の検査の場面に遭遇しましたので、生徒たちはその様子をじっと観察していました。
ツアーの後半に訪れた「情報ひろば」というスペースでは、ワシントン条約の違反で没収された毛皮や剥製の展示を見たり、麻薬を使う・持ち込むことの反社会性を強く教えていただきました。
その他にも、偽ブランド品の見分け方についての展示や麻薬探知犬の仕事内容の資料を読んだりと大変熱心で、終了の合図があるまで、全員が展示資料を見学していました。
最後に広報室の方が、税関というのはあまり普段は一般の方々に接することはないが、国民の生活を守る上で大変重要な仕事です。
今はまだはっきりしなくても、将来もしこの仕事に興味を持って、その大切さをわかってくれる人がいたら、ぜひ一緒にこの仕事をしましょう、と語っていただきました 。 税関はけして華やかな見学地ではありませんが、一人一人が税関のもつ社会的意義についてしっかり考えているようでしたし、上級生は将来の職業選択の一つとして考えているように見えた生徒もいました。