昨日のつづきです。
本校は企業コラボや起業体験プログラムなどで商学や経営学に関連した体験をする機会が多くあります。その影響か、この授業の希望者は比較的多かったです。
28プロジェクトでは未来から逆算して学科を考えるので、進路選択は、「数学得意だから理系」ではなく、
「将来ビジネスに活かすため商学部に行きたい。だから文系を選択して受験には得意な数学を活かそう」という子が出てきます。
私はこの授業を後ろから見ていましたが、授業内容が分かりやすく、生徒達、1人残らず食い入るように聞いていました。
(先生がイケメンだった影響もあるかもしれませんが・・・。案内役の子が、「先生、お若いですね。スタイリッシュですね」と話しかけていました。初対面なのに、うちの生徒ったら・・・)
担当の松川からご紹介します。
「マーケティングと商品開発」について早稲田大学商学部の石田大典先生に講義をしていただきました。 |
まずお話は「商品がヒットする確率とイチローの打率はどちらが高いか」という問いかけから始まりました。
高校生にはまだあまり馴染みのない「マーケティング」という内容について、様々な具体的な例を出してお話しいただいたので、生徒たちもメモをとりながらしっかり聞いていました。
(ちなみに商品がヒットする確率は2割6分5厘、イチローの打率は3割5分2厘とのこと。ヒット商品を世に出すのは大変なんですね。)
その後も新商品をヒットさせるためのニーズのお話を高校生の生徒たちが携帯電話を選ぶときのニーズに置きかえて説明してくださったので、生徒たちも商品開発をとても身近なものとして理解できたのではないかと思います。
最後にLOTTE『Fit’s』を例に出し、このガムが人気商品になるまでの創意工夫について説明がありました。
Fit’sはCMや広告で生徒たちもよく知っているようだったので、商品が世に出るまでの経緯を知ることができ、とても嬉しそうでした。
講義のあとに「私も商品開発したい!」と言っている生徒もいたので、将来品川女子学院の卒業生から人気商品が生まれるかもしれません。
石田先生、どうもありがとうございました。
【以下に受講生徒の感想をご紹介いたします。】
*ターゲットのニーズをちゃんと理解してそれを商品化し、実際に提供することの重要さを改めて認識しました。
商学には以前から興味があったので、大学に入って学んでみたいと思いました。
*商学部は夏休みのオープンキャンパスで話を聞いて興味を持っていたので、実際に商品開発のお話を聞けてよかったです。
まずは受験勉強をしようと思いました。
*自分の考えが社会に出ると思うとワクワクするけど、それに至るまではすごい大変だと思った。
明言されるニーズから真のニーズや学習されるニーズを読むことの大変さを知った。
大学では自分の立場以外の視点からものを見る力を養いたい。
*Fit’sのCM・プロモーションでの売り方に興味を持った。
一目では何のCMか分からなくても、興味を持ってもらうことが重要で、インパクトも大切だということがわかった。
潜在意識や無意識にあることも大事だから、大学ではマーケティングに併せて心理的なことについても学んでみたい。
|