文化祭準備・大学出張授業 経済学
今日、明日は文化祭準備日。校内、校外で準備をします。
雨の中特設ステージの準備。 | |
図書室では図書委員会が古本市の準備中。お客様に差し上げるしおりを作っています |
私は、「東芝の社会貢献と環境についての取り組み」をテーマに企業研究をしているクラスの子達と、浜松町の本社を訪問させていただきました。
この子達、夏休み中も工場や研究所など様々な場所を取材させていただいていたそうですが、さらに女性社員の方のお話が聞きたいということで、以前、お目にかかったことのある、株式会社東芝 多様性推進部 部長の岩切貴乃様にインタビューをお願いしました。
急なお願いだったのにも関わらず、お忙しいところ時間を取ってくださり、生徒の質問に一つ一つ丁寧にお答えくださいました。生徒達は少し緊張しながらも目をキラキラさせて伺っていました。(ここにも来年からこちらにお世話になる卒業生が同行してくれました)
お話は、私自身、仕事をする女性として共感することが多く、ここでご紹介したいところですが、生徒の発表をお楽しみに。
大学出張授業つづきです。
この日、偶然うれしいことがありました。授業の資料とともに頂いた大学パンフレットの、まさにこの学部のページに、本校卒業生のコメントと写真が載っていたのです。
教授が、「皆さんの先輩なんですね. 将来は皆さんが活躍する番ですね.」 とおっしゃっていたそうです.
(ちなみに、本校卒業生で今は教員になっている○○先生も、青山学院大学在学中にパンフレットに載っていたんですよ。)
では、担当の木村からの報告です。
青山学院大学経済学部の藤村学教授に「経済学部で何を学ぶのか~開発経済学の場合~」というテーマの授業をしていただきました。
まずはじめに、経済とは?との問いかけに、
「お金」「株」「投資」・・・
対象は4、5年生だが、なかなかはっきりとした答えが出てこない。
経済という言葉自体は、中国の古典に登場する言葉で、「世を經(おさ)め、民を濟(すく)う」ことを意味する「経世済民」を略したものといわれる。(後で調べてみたら、福沢諭吉の訳語らしい)
経済学とは、有限な資源からいかに価値を生みだし、分配するかを研究する.世の中が動くしくみを論理的に理解し、改善すべき現状を突き止め、問題に対して最も望ましい(効率的かつ公正な)政策を考えていく学問なのだそうです。
・世の中がどう動いているのか、理詰めで理解できる。
・経営学と経済学は似て非なるもの。
・お金儲けのノウハウを教える・教わるのではない。
・実学よりも教養の側面が大きい。
・経済学的な考え方は社会全般で求められる考え方。
など、経済学部のゼミ生の言葉を借りて、学ぶことをわかりやすく解説していただきました。
話はまだまだ続くのですが、授業を聞いていてとても気になった言葉がありました。
それは、「利他よりも利己のために努力」という言葉でした。
経済学では合理的な「個人」を前提とするので、
たとえばミクロ経済学という分野では、各個人が自分の幸せを最大限追求する結果、世の中がどのように動くのかを小から大へと考えてみるのだそうです。
普段の生活指導で「他人のことよりも、自分のために努力しなさい」なんてなかなか言えません。そういうところが「学問」なのかなと思ったりもしました。
授業の後半は、藤村ゼミの活動紹介。
「開発経済学」という発展途上国の多様な経済についての話を、ラオス、中国、ベトナムなどで行われた発表の様子とともに紹介してくださいました。
教授の話をしっかりとノートにとり、配布資料を眺めながら、集中して授業を受けている様子を写真に撮りましたのでご覧ください。