トルコからの便り
トルコに留学した卒業生から便りが来ましたので、ご紹介します。この子は、高校在学中にも一年間留学をし、卒業後その体験を活かして海外へ羽ばたきました。
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5月25日から、「第8回国際トルコ語オリンピック」に日本代表として参加しました。 世界120カ国から集まった750人もの「トルコ語を話す友達」と過ごした2週間は、高校時代の1年間の留学に負けないくらい「平和と世界と友情」を感じる素晴らしい時間でした。 これまで私にとって「世界の共通語」は英語でしたが、なんとこのオリンピックでは一日中トルコ語しか話さないのです。名前も知らなかった国の人々がみんな、トルコ語という「共通語」で話しをしている光景は、私の価値観がひっくり返るぐらいの出来事でした。 言語によって世界がひとつになれるという現実を目にしました。どこの国から来たなど関係なく、誰とでもトルコで会話ができることに毎日毎日感動しながら、本当にたくさんの友達を作りました。きっともう会うことはないのだろうけれど、友情の絆がずっと続くことを願っています。 会話能力のコンテストでは、見事銀メダルを獲得することができました!
コンテストの他にも参加者が各国のブースを出展する「国際見本市」があり、30万人ものトルコ人が会場を訪れました。なかでも日本のブースは大人気!さらには、恐れ多くも3万人のトルコ人の観客の前で日本舞踊を2曲踊って拍手喝采を浴びました! 毎日何十ものテレビ、ラジオや新聞に載り、忙しさのあまり期間中に体重が4キロも減ってしまいましたが、一生の思い出になりました。 さて、トルコでの新しい生活ですが、私は今70㎡もある家具つきマンションの7階に一人で住んでいます。門番もいるしプールもあります。外国人で未成年の女性の私がトルコで家を借りることには数え切れない困難がありました。 弁護士やら翻訳家まで頼んでやっと契約にこぎつけ、友達を集めての家の大掃除。やっぱり一人で生活するのは本当に大変なことだけれど、それでもこの毎日が大好きです。
料理が大好きになりました。毎日マーケットに行っては「今日は何を作ろうかな?」と考えながら買い物をしています。家には毎日友達が来たりお客さんが来たり、にぎやかで全然さみしくなんかありません。
でも一番大変なことは、トルコではお客さんはなにがあろうとも一番優先しなければならないもの。どんなに疲れていてもどんなにやらなきゃいけないことがあっても、お茶をだしたりお菓子を出したり、彼らが帰るまで座ってなんていられません!
日本とはまったく違った環境で、野菜の買い方もまるっきり違う環境で、体いっぱいにトルコを感じ満足のいくまでめいっぱい勉強に励み、将来はトルコと日本の架け橋になれるようがんばりたいと思います。
「世界を心に・・・」卒業生のニュースを聞くことはなによりうれしいです。在校生の目標にもなりますね。先日、もう一人、トルコに留学するといっていた子がいましたから、どこかでばったり会えたらいいですね。