東大駒場リサーチキャンパス訪問
理系に興味のある生徒が参加した「未来の科学者のための駒場リサーチキャンパス公開」の報告です。
東京大学生産技術研究所にはこれまでも、生徒が出向いて見学や実験をさせていただいたり、教授や院生のみなさんに、出張授業をしていただいたりと、何かとお世話になっています。
28プロジェクトで将来の職業を考えるとき、その手前には、専門性を身につけるための大学、大学院があります。
中高の勉強はその先の学問の世界にどう繋がっていくのか、それを体験し、自分の未来を考える貴重な機会となったことでしょう。
引率の理科科前田からご紹介します。
「理系に進むと研究者以外にどのような道があるのですか?」・・・理系に進学した生徒や保護者の方から、よく聞かれる質問です。そのような疑問を解決するため、毎年、東京大学生産技術研究所および先端技術科学センターで行われる「未来の科学者のための駒場リサーチキャンパス公開」に参加をしています。
3~5年生を対象として募ったところ、何と59名もの希望者が集まりました。
参加者はまず、担当の大島先生(サイエンスZEROのコメンテーターでおなじみ。校長とは同じ高校で同じ学年でした)のご挨拶の後、希望毎に5グループ12名程度に分かれて2つの研究室を訪れて説明していただきました。 |
最初の研究室は「波動工学」。例えば、突如として起こる巨大な波で多くの方が命を失っていますが、今まで分からなかったこの原因を究明することで安全な航海に役立てる研究をしているそうです。 |
2つめの研究室は「音響工学」。研究室の中に特別な部屋があり、特殊な装置を使って有名なホールの響きを再現することが出来ます。マイクに向かって歌を歌うと、まるでホールで歌っているように聞こえます。この装置を使って、演奏家の望む響きを実現するための建築(構造や素材)を研究しているそうです。ちなみに、この研究に関わっているのは工学の専門家ですが、音楽の好きな方が多いと聞きました。 |
工学分野では色々な研究を行っていますが、その先で実際にものをつくっている多くの設計者や技術者がいます。また、実際にその製品を売るために理系知識が必要とされる分野も多くあります。そんなことをイメージできる、とても楽しい機会でした。
中高生に分かりやすく説明して下さった先生方、大学院生、大学生の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。(案内してくれたイケメンの大学院生、生徒が喜んでました)
他の研究室を回る時間がなく、残念がる生徒が多かったのが今年の特徴でした。来年も伺えることを楽しみにしています。