2010/6/30 水曜日

スポーツから学んだ本の紹介

カテゴリー: その他 — 漆 @ 19:49:11

連日のサッカー観戦で寝不足の方も多いことと思います。スポーツはやる人にはもちろん、見る人にも感動を与えてくれますね。

さて、最近、スポーツから学んだことが書かれた本を読みました。
一冊は、『インナー・パワー』サンマーク出版 

以前、朝礼やブログで紹介したジャストギビングジャパンの代表、湯本優さんが書いた本です。

医師免許を持つプロアスリートならではの体験による著書で、運動と心の関係について、なるほど!ということが書かれています。

受験を試合に置き換えて調整をする勉強法、勉強も運動も短時間で最大の成果を出す方法などは、部活と勉強を両立したい生徒の参考になるでしょう。また、進路選択や将来の生き方についてもヒントを得られるかもしれません。

もう一冊は、『書くだけで人生が変わる感謝日記』実業の日本社
オリンピックメダリスト(シンクロ・デユエット)で、引退後アメリカで心理学を学び、現在、オリンピック選手やナショナルコーチにメンタルトレーニングをしている田中ウルヴェ京さんの本です。

正直言って、題名と「ポジティブ心理学」という言葉には抵抗があったのですが、中味を読むと、自分の独り言に着目して、自分を知り、コミュニケーションやストレスコントロールに活かす方法が書かれていました。(と解釈しました)

何かしてもらってうれしいといった思いだけでなく、嫌だな、ムッとした、というとき、心の中でどんなことを言っているかに注目すると自分の考え方の傾向を知るヒントになるというところが面白かったです。

私は若い頃、何でも前向きに考えねばという思いにとらわれて苦しくなってしまったときがありましたが、怒りや悲しみや嫉妬をそのまま受け止めて、なぜそう感じるのかを見つめていったところに、自分の大切にしている価値観がありました。

期末テストが終わるころまでには貸し出せるよう、図書室に入れておきますね。

ここからは蛇足ですが(といいつつ長々と笑い話を・・・)

実は、私、シンクロもかじったことがあるんです。身体がかたすぎて、3ヶ月で挫折しましたが。
(我が家には「日本は島国だからいつ海に落ちても救助が待てる泳力をつけておく」という不思議な教育方針があり、水泳は必修だったので、日本泳法や救助法もやりました。)

シンクロ初心者の練習で、片足を上げてプールを往復するのがあったのですが、一人だけ足の角度が低く、すぐに沈んでしまうんです。
もうやめようかなと思っていたある日、一緒にスクールに通っていたとっても上手な小学生が、中学生の私に向かって

「ねえ、今度の発表会一緒に出るの?」と聞くので、
「出ないよ。なんで?」と答えると、ニコっとして、
「よかったぁ。だって、合わなくなっちゃうもん」(ガーン!私が遅れると「シンクロ」しなくなっちゃうってことね。)

*生徒のみなさん、これが朝礼で話した「チームの温度差」の例よ。

それから○○年後、テレビでオリンピック中継を見ながら、大人になったその子の活躍に感動の涙を流した私でした。
(ちっちゃい頃からあれだけのこだわりがあったからこそ、ずっと頑張ってこられたのね)

*おとうさん、おかあさん、子供のこだわり(価値観)は大切に育てるといつか花開くこともあるんですね。

あ、念のためこれは著者のことではありません。
あるとき、このエピソードのご本人と、卒業生の結婚式で隣の席になり、この話をお伝えしたところ、全く記憶がないと恐縮なさっていました。他にも何人かお世話になった卒業生がいて、ご縁だなぁと思いました。

今日は雑談でした。