2010/5/31 月曜日

特別講座 「よのなか科国語編」②つづき 

特別講座の続きです。

いよいよ開廷。
証拠提出で、
「本の○○ページに・・・」と、国語の授業のような展開になったり、
「少年Aには悪意があったと思いますか?」と、次の手を考えて誘導するような質問があったり、
検察側なのに「執行猶予は?」と聞いてしまったり、
被告から質問返しがあったり、
見ている側も、思わずうならされたり、笑わされたりと忙しかったです。即興で行なった模擬裁判ですが、物怖じせずに堂々と意見をぶつけ合っていました。
特に、少年A役を買って出た生徒は、質問攻めにも軸がぶれない迫真の演技でした。最後に、藤原さんから、
「ディベートの前と後で意見が変わった人?」
と聞かれ、三分の一の生徒が手を挙げました。
それを受けて、弁護士さん達からは、こんなお話しがありました。「相手の立場で考えると、どちらにも家族がいて、そこにいたるまでの背景があって、色々な側面が見えるでしょ。悪いことをした人にどうして弁護士がつくのだろう?と思うかもしれないけど、いい面を見る人がいないと見方が一方的になってしまうの」

「将来、裁判員になることもあるかもしれない。自分の意見を言うだけでなく、相手の意見を聞いて多面的にとらえることが大切」

裁判とまではいかなくても、日常生活の中でも、「相手の立場に立つ」「自分を客観的に見る」ことは大切です。
そういったコミュニケーションの基本を身につける上でも、今日はいい議論ができたのではないでしょうか。