特別講座「よのなか科 国語編」①
2002年、本校では藤原和博氏を招いて英語、国語、数学の3教科で「よのなか科」の授業を実施しました。 このときの経験が、現在28プロジェクトの一環で社会人を招いて行なっている総合学習や特別講座の土台になっています。今回の国語編では、東宝系で公開される映画『告白』(原作:湊かなえ)を通じて、「罪と罰」について全4回の授業を通して考えていきます。 |
ゲストティーチャーには藤原和博さん、弁護士さん、また、今回のシリーズは映画のプロモーション活動の一環として行なわれるため、最終回は映画のキャスト、スタッフも迎えて行ないます。第一回の様子をご紹介します。 |
対象は4年生の希望者。原作を熟読し、この事件を新聞記事にしてくることが宿題です。手書きのものから、新聞そのもののレイアウトに打ち込んだものまで。 「そこに善悪はあるのか」など、ドキッとするようなフレーズが並ぶ力作ぞろいです。 |
今回の授業を担当する国語科の神谷が、それを紹介し、藤原さんとともにコメントをしていきます。 |
次に、小説の複雑な登場人物を整理した人間関係図を作成。 (実は、これを指示する前に既に記事の中に織り込んでいた生徒もいました) |
発表。人によって、誰をこの事件の主人公としてとらえるかが違い、私も見ていて考えさせられました。
犯人の少年Aが家庭内で疎外感を持っていたことを「アウエイ感」と書き込んだりするその発想が新鮮で面白かったです。 次回は、弁護士をゲストに迎えて裁判について考えていきます。 |