カタールのテレビ局
国際交流といえば、こんなことがありました。
ある日、外国アクセントの日本語でこんな電話がかかってきました。
「私はカタールのテレビ局の○○です。昨日、○○さんという生徒さんに報道番組への出演協力をお願いしたところ、学校の許可が必要といわれたのでお電話しました。」
その生徒に事情を聞いてみると、
「道を歩いていたら外国の人に声をかけられ、困っている様子だったので話を聞いた。中東向けの番組を制作している人で、日本を紹介する番組に出演してほしいといわれた」
とのこと。(なんかちょっとあやしい感じ・・・)
教員が連絡して詳しく聞いてみると、テレビ局はJCCテレビといって中東の「アルジャジーラ」という放送局の子供むけテレビ、依頼をしてきたナジーブ・アルカシュさんという人はその特派員で日本でも講演をしたりしている著名な人と分かりました。
(プロフィール→http://www.janjan.jp/special/interview/najib.php#pro)
日本の先端技術を紹介する番組の中で、日本の学生のコメントをとりたいとのことでした。
こちらから出向かなければならないし、急な話で引率はどうしようかと考えていると、お母様が一緒に行ってくださることになりました。
その子に、「めったにない機会で何かの勉強になるかもしれないからねぇ」と言うと、
「先生、国際貢献ですよ。あの人本当に困ってましたもん」
そうでした。この子のお家は以前も5ヶ月、ホストファミリーを引き受けてくれたご家庭でした。
友達も同行し、汐留にある凸版フォームズのショールームで「オーディオペーパー」という製品を使用しているところを撮影、驚くシーンを5回も取り直したそうです。きっと中東の子供達に日本のことを伝える助けになったことでしょう。
さて、この夏、この生徒はホストファミリーをしていたドイツの留学生の家へ家族で遊びに行ったそうです。飼っている馬にも乗ったとか。
本校のミッション「世界をこころに・・・」を自然に実践しているこの子のような生徒がどんどん育っていってくれるとうれしいです。