2007/6/30 土曜日

プロフェッショナル探訪シリーズ②

カテゴリー: 28プロジェクト:社会 — 漆 @ 12:00:00

401.jpg第二回の木村佳子さんは経済評論家です。
テレビ、ラジオ等にもよく出演なさっているので、お話しが生徒にも分かりやすく「素敵な女性の先輩」でもあり、みんな食い入るように聴いていました。
クラブや補習で参加できなかったみなさんに、私のメモをご紹介します。

◆資格について
資格はあった方がいい。何を根拠に話しているのか知らしめることができる(IRプランナー、テクニカルアナリスト、フィナンシャルプランナー等、多くの資格お持ちだそうです)

◆出版について
コツコツ書く本もあるが、今はネット社会で「情報」がキーワード。本を出したければ自分から企画を仕掛ける。3年後に出すと決めたら逆算して今すべきことを考える。(多数の御著書をお持ちなのでそのコツを具体的に生徒に伝授してくださいました)

◆今の仕事に就くまで
家庭の事情で高校を中退し就職。学歴や資格がないといくら働いても楽にならないことに気づき、大検をとる
→手に職をつけたくてデザインの道にと美大に行くが、才能のないことに気づく(美大で学んだ一番大切なことは締め切りを守ること。これはビジネスの基本。時間を守れない人はどんなに才能があってもだめ)
→デザイナーは相手のニーズをとらえて作品をつくる。(資本主義社会では売れなければゴミ)そこから発想し、自分で企画取材して売り込み「ライター」になる
→専門分野がないと使い走りになってしまい発展性がないことに気づく
→「女性のいない分野は?」「誰にでも公平に情報が入手できチャンスのある分野は?」と考えて株式の勉強をゼロから始め、現在にいたる。
→女性経済評論家の増えた今、パイオニアになれる次の活躍の場を考えている。

◆仕事から学んだこと
・活躍したければ、空席がどこにあるか?どこなら勝てるか考える。競争は時間のロス
・前に向かってやってみると道は拓ける。運もやってくる。やりたいなと思ったらノックしてみる。チャレンジして違えば次の扉へ、いつか必ず自分の席がある。
・違うなと感じたらその感覚を大切にする。何が違う?どうして居心地がわるい?と突き詰めて考える。妥協はしない。
・人に情報を与える仕事は生鮮野菜と同じ。常に勉強し、情報を発信し続ける(経済評論は人に影響を与えるので当たらないと公害になってしまう)
・24時間は誰にも平等に与えられている時間資源を有効につかうことで思わぬものが生まれてくる。
・もし、自分に子供がいたら伝えたいことは「自分の未来を信じること」そうすれば未来のためにやっていけないことがわかる。健康を害すること、反社会的なことなど。そして、もし、将来子供を産むチャンスがあれば産める年齢のうちに産んだ方がいい。

*将来社会に出る女性の後輩のため、子供扱いせず、「えっ、こんなことまで公表していいの?」とびっくりするほど本音で語ってくれました。私自身、大いに勉強になりました。
この日の様子は木村さんのHPのブログ「ワンツモ」の6月19日にも掲載されています。
公式HP http://homepage2.nifty.com/fp-money/