2014/12/8 月曜日

①早稲田大学連携授業(文化構想学部)

カテゴリー: 早稲田大学 — 漆 @ 16:30:41

本校は、早稲田大学と高大連携をしています。付属校・系列校以外では全国で2校です。

今年の早稲田大学連携授業をシリーズでご紹介します。担当の工藤からの報告です。

文化構想学部の小藪(こやぶ)明生(あきお)先生より「自己の社会性」をテーマに講義をしていただきました。

開始直後の生徒たちは緊張した面持ちでした。
「私は…である」という文を5分で20個以上書き上げるという心理テストをして、周りの友達とシェアすることで、教室の空気が和らぎました。
その後は、社会における自己の位置づけという生徒たちにとって大変興味深い内容を、先生ご自身の経験や大学の学生の例などを数多く挙げて頂きながらわかりやすくお話しくださり、45分があっという間でした。

以下、生徒の感想より
■「周りの発言によって自己が形成される」という点がグサリときました。私は比較的「周りはこう願っているだろうから○○しよう。」などといった、あまり自己を重視して選択を行ってこなかったのではないか、と少し不安になりました。同時にそういった悩みを含む「葛藤」をしながら、「自己」を見つけて行く大切な時期にいるのだなぁ、と痛感しました。

■「役割」という言葉の意味が「ある程度固定化された、他者から期待されるふるまい」と知り、驚きました。もし世界に自分1人しかいなかったら、自己を認識できないので、他者という存在がそのような意味でも重要だと気付きました。

 
受講者の中には「オープンキャンパスでこの学部を見学して興味をもち、どうしてもこの講義を受けたかったのでとても良かった」と嬉しそうに話している生徒もいました。大学の先生に直接講義をして頂くことで、専門分野に興味を持ったり、大学受験の意欲が湧いたりと、色々な角度から刺激を受けることができ、各自が充実した時間になったことと思います。