教科イチ押し見学会 理化学研究所
あけましておめでとうございます。
教科イチ押しの続き、引率の前田からのご紹介です。
日本で唯一の自然科学に関する総合研究所である理研は、トップレベルの研究者が集まる研究所です。昨年に引き続き、ライフサイエンス部門を担う横浜研究所へ見学に行きました。
入口には、大きな世界地図。横にある国旗はこの研究所に在籍する方々の出身国だそうです。とてもたくさんの国々からいらっしゃっているのですね。そういえば、廊下でも多くの外国の方とすれ違いました。もちろん、公用語は英語だと伺いました。
また、この研究所には、あの、「ニュートンのリンゴの木」と「メンデル」のブドウの木があります。メンデルが交雑の実験を行ったのは、ブドウ酒の品種改良のためだったそうです。本家の方は絶えてしまったそうですが、こちら分家はきちんと栽培されています。 まず、伺ったのはオミックス基盤研究領域。生徒達が盛り上がったのは理研で開発されたDNAブック。特殊な紙にDNAがしみこませてあるもので、それまでは、試験管に入れてドライアイスなどで冷やして送っていたDNAが、この開発によって簡単に運べるようになったそうです。 「DNAブックの存在に驚いた。より便利にしようと考える研究者の発想がすごい。」(生徒の感想より)
次に伺ったのは植物科学研究センター。研究者1名に生徒4名という恵まれた環境で研究室見学の後に懇談が行われました。
植物科学の研究には太陽光が必要なので、高い階に研究室があります。研究室からの眺めも、海や橋が見えて絶景です。(写真ではご覧になれないかもしれません。残念。)生徒の感想からその様子をご想像下さい。 「今まで研究者というのは会話が全然なくて暗いイメージがあったのですが、話をしていただいて、そのイメージが全く違っていたことが分かりました。みんな明るくて会話も多く、とても楽しそうな雰囲気があふれていて少し驚きました。また、理研には外国から来ている人もとても多く、公用語が英語というのがすごいと思いました。」
「自分の好きなことを研究でき、しかもその仕事を続けていられるのはすごいことで、やりがいがあると思う。」
帰り際、理研にある託児所を外から見学させていただきました。近くで子どもを預かってもらえて、ママ研究員の方も安心ですね。
「研究をやりつつ育児も行う○○さんはかっこいいなと思いました。」(生徒の感想より)
最後も、生徒の感想から、この日の様子をご想像下さい。
「本当に全てが興味深かったです。普段なかなかするこのできない体験ばかりさせていただけて、充実した1日になりました。本当にありがとうございました。」
「理研は施設がとても充実し、さらに国内や海外の優秀な研究者がたくさん在籍していて素敵なところでした。本当にありがとうございました。」
私の知人にもこの研究所で子育てと両立して研究をしていた人がいます。在校生が社会に出る頃には、さらに様々な分野で女性が活躍できるような仕組みができていくでしょう。
今は女性が携わっていないような職種や、ポジションについて、活躍する人がどんどん出てくるはずです。
品女生は、過去にとらわれず、未来を見つめ、自分の夢に向かってチャレンジする人であってほしいです。
そして、新しい世界を拓くパイオニアになってくれることを願います。