2009/12/25 金曜日

教科イチ押し見学会 東京税関本関

カテゴリー: その他,授業・学習・進学,行事 — 漆 @ 15:50:55

教科イチ押し施設見学会の報告です。今日は、東京税関です。

引率の権藤からご紹介します。

普段は国際空港のX線検査場や手荷物受取所などでしか触れることのない税関ですが、実際は全ての外国製品の審査・課税をし、空港や港では、持ち込まれる輸入禁止品や麻薬の摘発を行う機関です。

税関とは何の省略語でもなく、この機関の業務内容を示している正式名称で、「税」は輸入品に対して関税を徴収する業務、「関」は、輸入品が適切なものであるかどうかを判断する、江戸時代以前の関所のような役目です。

今回は東京港に面する東京税関本関にお邪魔させていただき、麻薬探知犬の実演披露、通関事務室、税関検査場の実際の業務を見学することができました。

施設見学の前に、広聴広報室の方から「税関とはどんな業務を行うところか知っていますか」という問いかけがありましたが、さすがに数ある施設の中からここを選んだ生徒たちですから、難なく答えていました。

そして、一番難しい質問として「税関での課税の目的は、外貨の収入を得ることもありますが、もう一つ重要な役割がありますがわかりますか」という発問にも、自ら手をあげて「国内産業を守るためです」と即答して広報室の方を驚かせていました。

dsc_2413.jpgこのような今回の29名の生徒ですから、どこの施設を見学するときも熱心で、麻薬探知犬の披露でも、生徒たちは食い入るように見ているので、かえって探知犬のハンドラー(飼育員)の方々の方が緊張しているようでした。

また、ツアーの後半に訪れた「情報ひろば」というスペースでは、ワシントン条約の違反で没収された毛皮や剥製の展示を見たり、偽ブランド品の見分け方のレクチャーを受けたり、麻薬探知犬の仕事内容の資料を読んだりと大変熱心で、たまたま外国から訪れていらした見学者の方から、「何か特別な目的を持ったグループの見学ですか」と質問されたくらいです。

最後に広報室の方が、税関というのはあまり普段は一般の方々に接することはないが、国民の生活を守る上で大変重要な仕事です。今はまだはっきりしなくても、将来もしこの仕事に興味を持って、その大切さをわかってくれる人がいたら、ぜひ一緒にこの仕事をしましょう、と熱く語っていただきました。

そしてその時の生徒たちの表情は、もしかしたらこの中で一人くらいは税関を志望する生徒が出てくるのではないか、そう思わせるほどでした。