8:大学出張授業(昭和大学薬学部)
大学出張授業、「昭和大学薬学部」を担当の石井からご報告します。
「チーム医療の担い手を育てる」
薬学希望の生徒22名が参加しました。 最初に医療現場についてのお話がありました。
中心にいるのは、患者さんであり、患者さんの人生の充実と思いを実現させるために、医療現場の関係者がチームを組んでお手伝いをしている。その目的を実現させるために、次の項目が必要で、各項目についてご説明いただきました。
(1)最も有効な治療
(2)安全で負担のない治療
(3)チーム医療で質の高い医療
(4)できれば自宅で治療
(5)治らない病気を治療する次に、薬学部で学ぶ内容についてもご説明いただきました。
以前の薬学部4年制のときは、4年間で薬学部を卒業し、就職した医療現場で、色々な経験をし、学んでいたが、6年制になった現在では、4年次にOSCEとCBTというテストがあり、これに合格すると、薬剤師と同様の行為が認められ、5,6年生で病院実習と薬局実習がそれぞれ11週間も実施されるそうです。
現場に出て、チーム医療の一員として活躍できる経験と知識を身につけてから卒業していることが紹介されました。昭和大学の特長についても紹介されました。
昭和大学は、多くの付属病院等の施設を持ち、私立大学では、最大のベット数との紹介がありました。また、第1学年では、富士吉田市にある校舎で、1年間寮生活を送り、医学部、薬学部、歯学部、保健医療学部の学生が共同生活をするそうです。1年間の寮生活について、学部を越えた友人を作り、有意義であったと、多くの学生がアンケートで答えているとご紹介いただきました。講義後の質疑応答では、
・在学中に行われる国際交流の内容について
低学年では語学研修が用意され、高学年では外国の大学病院での実習が単位として認められる等、語学だけでなく、専門の薬学の勉強も含めて色々な交流ができるそうです。
・卒業研究について
薬学部として4年次にOSCEとCBTというテスト(これに合格できないと5,6年次の実習ができない)がありるが、併せて卒業研究も行うそうです。
・動物等にさわるのが苦手だが大丈夫?
動物を使った実験を行うが、一人で実験をするのではないので、アレルギー等があっても大丈夫とのこと。我々の研究のために動物が犠牲になっていることを理解してもらえることが大切とのこと。等の質問がでました。質問内容も、だんだん自分が薬学部に進学した後の体験になり、白熱してきたところで、残念ながら、終了時間が来てしましました。
医療現場が目指すチーム医療の概念の重要性と薬学部で学ぶことの意義と期待を沼澤教授から明快にわかりやすくご説明いただき、価値ある1時間だったと感じました。