早稲田大学連携 総合学習 ④
教育学部の市川純先生からイギリス文学のお話しをしていただきました。 | |
私がカメラを持って教室に入っていったときは、ちょうど、「中学生のとき、ハムレットを読んで」というお話しをなさっていました。中高生のときの読書がその後進む道に影響を与えることもあるんだなぁとお聞きしました。 | |
書画カメラで著作物のご紹介をしていただきました。先生が手元で本を写すとそのまま生徒の画面で見られます。(CAI教室) |
担当の乃込の報告です。
講演では、外国語学部英語学科と文学部英米文学科の違いや、音楽への興味から紆余曲折を経てイギリス文学に進まれた先生ご自身の進路選択のこと、「フランケンシュタイン」の作者メアリ・シェリーのことなどを、時に書画カメラで実際の書籍を見せながらがお話し下さいました。
生徒の感想の一部抜粋です。
■ 「廃墟としてのテクスト」作者はメアリー・シェリーです。しかし、原作を少し読んだのと、あらすじを全部読んだところではとても19歳の作品とは思えないです。
■ 作者メアリー・シェリーはパーシー・ビッシュ・シェリーと結婚し、ヨーロッパ大陸を旅行しました。スイスのジュネーブ湖で主に怪談を書き合ったそうです。当時28歳であり、少なくともこのくらいの年齢がないと書けない内容ではないかと思いました。
■ 先生自身の進路選択のお話しで、一度あきらめた夢でも、大学に入って、そこでできることを精一杯やったことで、後々間接的にかなったと聞いて、夢は現実の環境によってだれでも左右されてしまうけど、自分が置かれた環境の中で精一杯やることが大切なんだと思いました。
■ フランケンシュタインは怪物のことではなくて、それを作った博士の方だったなんて、今日初めて知りました。もっとイギリス文学の作品について知りたいと思いました。
■ 私は特に本が好きなわけではないのですが、歴史(特に西洋やイギリス、アメリカ史)が好きで、文学科は気になるけれど私には合わないかと思っていました。でも、ただ読むだけじゃなくて、本の歴史や作者の歴史も学べるので、本を読むことで歴史も学べるとてもおもしろい学科なんだと思いました。これからは英文学科なども視野に入れて進路を考えてみようと思いました。
若い先生がご自分の専攻分野を熱く語る様子はきっと生徒の学問への興味を喚起したことと思います。