早稲田大学出張授業①
一学期に早稲田大学の先生にしていただいた講義をご紹介します。これは早稲田大学との連携の一環で、進路行事の「大学教授出張授業」とは別枠で4、5年生を対象に行ったものです。3名の先生方におこしいただきました。
商学部の嶋村和恵先生には「広告論」の講義をしていただきました。
まず「商学部のカバーする学問領域」というお話しがありました。
大学には様々な学部がありますが、実際、どの大学のどの学部でどんな学問を学べるのか生徒は詳しくは知りません。
ある教員が生徒にこんな体験談を語ったことがあります。
「自分は建築志望だったが、建築学科と土木学科は同じようなものだと思って受験した。合格した中で大学として魅力のあるところが土木だったのでそこに進学したところ、最初の授業で『君たちの中には、土木と建築は同じようなものと思っている人がいるかもしれないけど、全然違うから』と言われショックを受けた」
今は、様々な大学で学部が新設されたり、再編されたりしてますます複雑になってきています。何となく進学してしまって後で困った!ということにならないよう、よく事前に情報収集しておくことが大切です。
今回の講義で商学部に興味を持った生徒も多かったようです。
以下に担任ブログに掲載された生徒の感想を載せます。
■広告を学ぶと言われると、いかに話題になる、もしくは消費が伸びる広告を作るかに重きにおいているかなと思っていましたが、全く違う内容で新たな学問に触れることができました。
■現在、日本では旧製品と新製品を比較する比較広告を目にすることはあるが、自社と他社を比較するのはあまり見ない気がする。日本は先生もおっしゃったように謙譲の美徳であるので、あまり見ないのだろう。商品を比較する上で、消費者としては比較広告をより多くおこなってほしいと思った。
■「広告」という言葉一つで多数の意味を持つことを知りました。また比較広告においてはアメリカの貿易の影響力が多くて驚きました。あまり過剰な比較広告はよくないが、ユーモアがあったり、面白くて印象づく比較広告は楽しくて増えればいいなと思います。今まで「商学部」と聞くと会社を建てたり、社長などのイメージがあって自分と関係ないと思っていましたが、CMなど自分と身近なものであるとわかり、少し興味が出てきました。