特別講座(Global Math 2013)
今朝、遅ればせながらセンター入試の国語をちょっと解いてみて、学校に来ると、机上にすでにこのようなものが。数学科が下級生のモチベーションアップのために作った大学入試センター試験解説速報の冊子です。 |
ということで、今日も数学の話題です。今、しみじみ感じるのは数学をもっとまじめにやっておけばよかったということです。先週の夜は、様々な業界の方からお話を聞く機会が3日あったのですが、経営の話になっても、経済の話になっても数学は基礎知識として必須。また、金融経済で世界はつながっているので国際情勢の話にも数学が必要。
その他、全く数学とは関係がなさそうなことでも実は数学的な思考力が必要なことが多く、話についていくのに苦労しました。(それってどういうこと?と隣の人に小さな声で聞いたりして・・・トホホ)
苦手だからと消去法で早めに数学にお別れしたことを後悔しているので、生徒達には未来を見る長い目と、社会を見る広い目を持って中高時代の授業を大切にしてほしいです。
さて、そんな思いもあって行った数学の特別講座。4回シリーズの様子を担当の白石からご報告します。
ベネッセコーポレーションにご協力いただき、特別講座「Global Math 2013『世界中のプレイヤーから、いいね!をもらえる数学ゲームの企画を考えよう!』」を2学期に4回にわたり実施しました。
Global Mathとは、世界中のプレイヤーが良質なゲームをプレイ出来て、世界中のクリエイターが自分の作ったゲームを披露出来る、数学的思考力が身につくようなゲームが集まるプラットフォームです。
クリエイターは、数学的思考力が身につくようなゲームを考え、制作し、様々な国のプレイヤーから自分のゲームへの評価をもらうことが出来ます。もちろん、その過程で数学的思考力が磨かれることも期待出来ます。
プレイヤーは、様々なクリエイターが制作したゲームをプレイして、数学的思考力を鍛えることが出来ます。
本校からは、ゲーム開発の企画に興味のある中2から高1までの生徒達が参加しました。
4回の内容は以下の通り。
第1回:Global Mathのゲームを実際にプレイして、ゲームのアイディアを出してみよう。
→すでに世界中でプレイされているゲームを自分達でやってみて、今回の企画がどのようなものであるのかを把握します。とはいえ、生徒達は純粋にゲームを楽しんでいました(笑)。第2回:チームでディスカッションしながら、ゲームの企画を考えよう。
→いよいよグループに分かれて、自分達でオリジナルのゲームを考えます。既存のゲームをヒントにしながら、どのようにすれば数学的思考力を育成するゲームになるのか一生懸命に検討していました。第3回:企画をまとめて、プレゼンの準備をしよう。
→企画内容をペラ企画にまとめます。「30秒で面白さが伝わるか」「タイトルはゲームの内容を的確に表しているか」「育成する数学的思考力は明確になっているか」…などがポイントとなります。第4回:チームで考えたゲームをプレゼンしよう。
→前回まとめたペラ企画を審査員の方の前でプレゼンします。プレゼンの結果、チーム「数学中毒」(中学2年生)のゲームタイトル「ピンボールランナーカメ」が1位となりました。上から数字が落ちてきて、キャッチした順番で計算式が決まる。条件を満たすことが出来るように、順番を考えてキャッチしていくことが大切。…というようなゲームです。
現在は、このチームのメンバーとベネッセの方やゲームクリエイターの方とで、細部の検討を重ねているところです。1月下旬に試作版が届き、それをプレイしてみて最終調整を行ったら完成です。自分達の考えたゲームを世界中の人にプレイしてもらうことをとても楽しみにしています。
ということで、生徒の作った数学ゲームが世に出ることになりそうです。このゲームをきっかけに数学を好きになる子供が増えると、うれしいですね。