2014/1/18 土曜日

小笠原流礼法・世界初、茶道ドキュメンタリー

カテゴリー: 28プロジェクト:日本 — 漆 @ 16:49:23

今日はセンター試験。天気がよくてほっとしました。6年生が落ち着いて実力を出してくれることを祈っています。5年生は校内でセンター同日体験。いよいよ受験生と呼ばれる一年に入りました。

さて、今日も和の授業についての話題が二つです。

2年生で和の授業を行う前に、1年生では礼法の授業を行っています。今年の様子を学年主任の髙田から報告します。

1年生では2学期の道徳の時間に小笠原流礼法宗家本部より講師の先生においでいただき、小笠原流礼法を学びました。

全6回で、
第1回は小笠原流礼法について・和室の心得(基本動作、立礼、座礼など)
第2回は物の受け渡し・風呂敷の扱いや叶結びなど
第3回は和食の作法・鶴の箸置き作成
第4回は茶菓の出し方・頂き方・盆の扱い
第5回は茶菓の器を下げ方・鶴の年玉包み作成
第6回は実技発表の場として茶菓一連の動作の発表会
を行いました。

最初は和室への入室の作法や挨拶など始めて経験する生徒も多く、ぎこちない様子も見受けられましたが、回が進む毎に、一つ一つの動作に「音の慎み」や「美しい振る舞い」、立礼・座礼などの挨拶でも「残心」などを意識した立ち居振る舞いが出来る生徒が増えていきました。最終回では実際にお茶と和三盆の干菓子を頂いて、今までの学習の成果として発表会を行いました。どのクラスも先生方からお褒めの言葉を頂くことが出来ました。

この授業を通じて、挨拶や物の受け渡し一つとっても作法の動作には意味があり、常に相手のことを大切に思う心が表現されているということを教えて頂きました。先生方からは、日本人が大切にしてきた、「人を大切に思い、敬意を払う心と、常に相手を気遣う思いやりの心」そのために必要な「自分自身を慎む謙虚な心」、その礼儀の心を表現としているのが作法であること。これからの生活の中でもこれまで学んだ事を活かして欲しいとのお話を頂きました。

今回の授業は、生徒の皆さんにとって、今後、さらに国際化する社会の中で、自国の文化に目を向けて、それらを身につけるきっかけとなる、大変貴重な経験となったと思います。

*茶道の授業と茶道部のご指導をいただいている遠州流ご宗家が世界初の茶道ドキュメンタリー映画をお作りなりました。私も試写会に行きましたが、四季の美しさを愛でる気持ち、相手に対する敬意、日本文化の奥深さにふれ、日本人としての誇りを感じるような内容でした。

といっても堅苦しいものではなく、家元のお嬢様の視点から映画が構成されていて、中高生が見ても親しみが持てるホームドラマのような感じもしました。海外で茶道がどのように受け止められるか、忙しい日常の中で「時間を止める」ことの大切さなど、幅広く、茶道を知ることができます。

父は家元』 品川ファミリーには是非見てもらいたい作品です。

■平成26年1月25日(土)~2月21日(金)
劇場:テアトル新宿(新宿区新宿3-14-20 新宿テアトルビル地下1階)
上映時間 ①10:50~ ②12:50~ ③19:00~(1/25~31)
※2月1日以降は、後日決定
<舞台挨拶>
・1月25日(土)
出演:小堀優子(ナレーション)、高野裕規(脚本・監督)
時間:第1回上映終了後、第2回上映開始10分前
・2月1日(土)
出演:小堀宗実(家元)、榊原るみ(女優)、すずきじゅんいち(プロデューサー)、高野裕規(脚本・監督)
※時間未定

(昨日の読売新聞でも紹介されています)

*文化祭で3年D組が発表したジェンダーについての研究が共同通信に取材され、「大阪日日」「四国新聞」などに掲載されています。