2014/1/6 月曜日

②教科イチ押し見学会(東京国立博物館)

今日、私が学校に来ると、もう職員室前の質問コーナーで質問をしている生徒達。教員がホワイトボードで数人に向けて解説授業をしていて、ミニ講習のようでした。部活も始まり、吹奏楽は品川区成人式の練習、今日は演劇部が発表会に行っています。

今日の日本経済新聞(朝刊)「私の日経時間」に日経の読み方や新聞を利用した授業についてインタビューが掲載されました。

また、本日からダイヤモンドオンラインの書籍オンラインにて昨年の連載が再掲載されています。今日は学校改革の思い出話です。

教科イチ押しの続きです。担当の利根川からの報告です。

上野にある東京国立博物館では、博物館に親しんでもらうことを目的として、いくつかのスクールプログラムが用意されていますが、今回、中等部1学年20名は、博物館の見学と伝統模様のお皿の制作を行いました。
全員、集合時間までに上野駅の公園口に集合し、班長、副班長の先導で東京国立博物館へ。この日は寒かったですが、青空の広がるよいお天気で、上野公園内をみんなで気持ちよく歩いていきました。5分ほどで博物館正門に到着しました。
まず、館内の小講堂に案内され、プログラムの流れについて、簡単に説明を受け、その後、学芸員の方の案内で博物館本館を見学しました。説明を受けながら、ぐるっと一回りし、その後、約50分間、自由に見学し、絵皿作成に向けて自分のお気に入りの模様やデザインをスケッチしました。本館エントランスの大階段は、ドラマやCM撮影によく使われているそうで、ここの写真を撮っている生徒もいました。

その後、小講堂に戻り、50分ほどかけてお皿に絵を描いていきました。自分のスケッチを参考に、ペンで直接お皿に描いていくのですが、全体のバランスや細かい模様の部分などは、なかなか難しかったようです。ペンと言っても、ウェットティッシュで消すことができるので、生徒たちは何度も描いたり消したりして、納得のいく作品を作ろうと真剣に取り組んでいました。

出来上がった作品がこちらです。

写真ではおもて面しかご覧いただけませんが、実はお皿の裏面(底)にも多くの生徒が絵や文字を描いていました。自分の名前やお気に入りのもの、「未来の芸術家 ○○(名前)」と書いている生徒もいました。
最後に一人ずつ、自分の作品についてコメントを発表し、プログラムは終了しました。生徒たちが作ったお皿は、博物館で焼き付けられて数日後に学校に送られてきました。終業式の日に生徒に渡しました。どの作品もそれぞれの個性が表れていて、素晴らしい出来映えでした。
東京国立博物館には日本や東洋諸国の歴史的文化財が数多く展示されています。今回、そうした文化財に触れる機会を持てたことは、非常に有意義だったと思います。それに加えて、今回は「お皿を作る」という目的のもと、能動的に作品を鑑賞することができたことは、次につながる貴重な経験だったと思います。
最後に生徒の感想をいくつかご紹介します。
・壺や皿の内側にもいろいろな形があり、外側の一面にも何種類かの模様があることなどが勉強になった。お皿作りは楽しかった。いろいろな日本の伝統もようがあることを知れた。
・たくさんの模様があって、それにしようか迷った。歴史を感じるものがたくさんあった。
いろいろな歴史がある皿などがたくさんあり、すごいなと思いました。お皿作りは個性が出ていたのでおもしろかったです。
・鬼のお面が私の小学校の担任の先生にすごく似ていて、懐かしかったです。花の模様がたくさんあって、私は色絵金彩象形香炉に描かれていた花のような模様が気に入りました。