2009/7/11 土曜日

早稲田大学特別講座②

早稲田大学からリアルタイムに配信されるテレビ講座「女性・しごと・ライフデザイン特別講座」が続いています。

この日は渡辺美穂先生(国立女性教育会館)の講義でした。担当の澤本のコメントです。

女性と人権について、労働の場における人権侵害、特に人身取引をテーマとした講義でした。途中にビデオをはさみながら、グローバルな人身取引問題の実態について説明して下さいました。

1年間に世界で1230万人が強制労働に従事し、その5分の1が人身取引の被害者であること、最も被害が多いのがアジアであること、問題解決のためには、送り出し国、経由国、受け入れ国の3者が協力しなければならないこと、日本は受け入れ国としてまだまだ十分な取り組みがなされていないこと。

生徒にとっては身近に目にする機会の少ない問題のはずですが、話を聞く表情は真剣そのものでした。こうした問題に直接取り組んでいくことにはならないかもしれませんが、問題意識を持てただけでも貴重な第一歩になったと思います。