特別講座 早稲田総研インターナショナル②
早稲田総研の井上眞希さんの講座がありました。
テーマは「自分らしく、幸せな働きかたみつけよう」
現在、キャリアカウンセラーとして学生の就職を支援するお仕事をなさっている井上さんご自身の、これまでの人生から事例をあげて具体的なお話しをいただきました。
28歳のとき、みなさんはどういう働き方をしていますか?
40代、みなさんはどんな人生をおくっているでしょう?
という問いに、
「28歳のときは結婚はしているか分からないけど、仕事はしていると思う」
「40歳のときには結婚していると思うけど、仕事はずっとしていたい」
「結婚はしたい。仕事はするけど、大変そうだから少しでいい」
と、生徒が自然と仕事と家庭の両面から考えていて、私たちの時代と違って今の子は、女性も仕事をすることが前提なんだなとあらためて感じました。
その後、井上さんご自身のワークライフバランスについて実例を交えてお話しがありました。
大学卒業後、カード会社に就職。やりがいを感じず、料理学校へ転職、仕事は楽しかったが、給与が低く、周りが結婚していく中、親を安心させたいと結婚、パート社員に。 料理学校が倒産し、「好きな仕事を続けるには資格がないとだめ」と栄養士の資格をとる。
その後、離婚、再婚、出産し、子育てをしながら働くことの難しさを痛感。子供のことで「すみません」が口癖になっている自分に気づく。自分は病気になり、次男が怪我をしてしまい、しばらく誰にも会いたくなくなってしまう。そんな自分を救ってくれた臨床心理士との出会いから、自分も人の役に立ちたいと勉強をし直し、認定心理士の資格を取得。
それまで、正社員として働くことを避けていた自分から一歩踏み出し現在の仕事へ。
女性の自立、ワークライフバランス・・・体験に基づいた心に残るお話しでした。
キャリアカウンセリングに来る人は20代後半から30代半ばくらいの女性が多く、相談内容は、以下のようなものだそうです。
「今の仕事は自分に合ってないような気がする」
「好きなことを仕事にしたい」
「仕事を辞めて、興味のあることについて勉強したい」
生徒にとっては先の話のようですが、実は、学部学科選択をする17歳の頃には将来の選択は始まっています。方向転換はいつでもできるとはいえ、そうこうしていると今度は出産年齢のリミットが迫ってきます。そこで悩むのが、この30前後という年齢なのでしょう。卒業生も「アラサーは微妙な年頃」と言っていました。
「28歳は人生の三分の一の節目」という人がいました。子供達が28歳になったとき、しっかりとした足取りで次の3分の1の人生に向かって歩いているよう、28プロジェクトでサポートしていきたいと思っています。