2009/7/13 月曜日

岩塚製菓 訪問

 金・土は自宅学習日、今日は答案返却日。一学期も今週で終わりです。

夏休みに入ると、様々な宿泊行事があります。その中で、2年生は新潟へ出かけます。

今年は、新しい取り組みとして、いつもの民泊場所、上越市安塚区に行く前に長岡に寄ります。一学期、総合学習で食育(お米)の講演をしていただいた岩塚製菓を見学する予定です。

岩塚製菓とは今年の食育の学習を踏まえ、来年度の企業コラボを計画しています。
それに先駆け、学年の教員が下見に行きましたが、先週末、私も長岡にある会社を訪問しました。

img_4221.jpg 子会社の「新潟味のれん本舗」です。
img_4223.jpg 校内で来年度のコラボ先として紹介したところ、このブランドの米菓を取り寄せている教員が何人もいて、ご縁を感じました。
img_4224.jpg コールセンターは全員女性。登録会員が300万人、年末は手前の休止中と書いてあるPCがすべて稼働するそうです。生徒達は工場を見学させていただく予定です。
img_4225.jpg 銀座の電通通りにも店舗がある子会社「瑞花」の社長も女性(私のお隣)です。(「社長、かっこいいんですよ~」と社員の方。後輩のあこがれなんですね。様々な分野で女性の活躍する職場です)
090709019.jpg 社員の方、会社の取引先企業のみなさんを前に本校の歴史、28プロジェクトの取り組み等についてお話させていただきました。(この会は株主だけでなく、様々な関連企業が集まってみんなで岩塚製菓を応援するという趣旨の会だそうです。会の初めから見せていただいたのですが、会社が地元の方々に愛されていることが伝わってくる温かい雰囲気でした)

 講演が終わって社員のみなさんと食事をしました。お話しを聞いているとみなさんがこの土地と会社にどんなに誇りを持っているかが伝わってきます。なんだか卒業生が学校の話をしているときの姿と重なってグッときてしまいました。

28歳~29歳の女性が3人、私の近くに座ってくださったのですが、みなさんとてもしっかりとしています。
先日、生徒達に講演をしてくださった石田さんは国立大学の理系でコンピューター関連の研究をしていたそうですが、ある日目にした岩塚製菓の女性社員の記事にあこがれて入社試験を受けたそうです。

「女性の活躍する職場ですね」と申し上げると、

槇社長 「子供の頃、小学校で『出稼ぎに行っているお父さんに自分の似顔絵を描いて送りましょう』と先生が言うと、45人中43人が送りました。そういう土地に、出稼ぎに行かなくても働ける場所をと作った会社です。年の半分はお母さんが家を守る土地柄ですから女性がしっかりしているんです」

その後、夏休みの工場見学の話になり、

「生徒さんが見学にいらしたら、美味しいお米をご馳走したいね」
「長岡野菜も食べてほしいなぁ。河原で野菜のバーベキューなんてどう?」
「雨が降ったらどうする?」
「そうか。でも、できあいのお弁当でじゃあだめだよ。地元の食材でおもてなしをしなくては」

と、みなさん生徒のお弁当の話題で大いに盛り上がっています。本当にありがたいです。(2年生のみんな、美味しいお米、楽しみにしててね)

今回のご縁は、槇社長が本校の記事をご覧になり、お手紙をくださったことが始まりでした。

コラボをすることが決まったあとで気づいたのですが、以前、セブンイレブンの方から「今度うちで扱うことになったおせんべい、美味しいから食べてみて。作っているは新潟のまじめな会社なんだ」と頂いたのが、「職人かたぎ」シリーズの製品でした。

その後、企業コラボでは何度もセブンイレブン・ジャパンにお世話になり、たまたま、この訪問の翌日にはセブン&アイ・ホールディングス本社に対談で伺うことになっていて・・・縁というものは不思議なものだなぁと感じました。

そして、このように学校の外の世界の皆さまが、生徒と社会をつなぐ28プロジェクトにお力を貸してくださることに感謝の念を新たにしました。

*と言っておきながら、私の方は、今、校外でお話しをすることは、このように生徒がお世話になっている場合や卒業生支援につながる場合に限らせていただいています。
今年度、予想以上に講演、出版、取材等のお話しをいただくことが多くなり、様々な校務の中で、生徒と過ごす時間を最優先に確保したいという思いからのことです。
卒業生、保護者、品川ファミリーの皆さまを介してのお声がけいただくことも多く、本校に共感してくださる方からのご依頼をお断りするのは本当に心苦しく申し訳ないのですが、どうかご理解ください。