2013/10/23 水曜日

特別講座(Sweet Smile)

カテゴリー: 28プロジェクト:社会 — 漆 @ 16:11:04

今日で期末試験は終了です。中等部は総合学習でした。この様子はのちほど。明日から二日間は自宅学習日で校長日記はお休みです。

さて、先日、国際ガールズデーの前日に行った特別講座の報告です。担当の大貫からのご紹介です。

Sweet Smileの皆さんと考える社会貢献

Sweet Smileは、様々な大学のミスキャンパスが集まり、社会貢献を通じて「世界を笑顔でいっぱいにする」ことを目標に活動している団体です。
今回の特別講座では、Sweet Smileから、代表の相澤様と森田様にお越しいただき、どんな団体がどんな社会貢献活動をしているのかを学びながら、私たちにこれからどのような社会貢献活動ができるのか、一緒に考えました。
また、様々な社会貢献活動を行っている株式会社ソーシャルプランニング代表の竹井様と、相澤様の恩師で、高校でソーシャルビジネスや社会貢献について授業をされている親泊様にもお越しいただきました。

社会貢献とは何なのか。最初に、生徒たちでその意味を話し合いました。いろいろな意見が出ましたが、難しく考える必要はありません。とにかく「社会の役に立つ行動」を起こすこと、それが全て社会貢献になるのです。
近年、企業による社会貢献活動がさかんに行われています。なぜ企業が社会貢献に力を入れているのかを知るため、CSR(企業の社会的責任)についてのビデオを視聴しました。
かつて、企業の価値は「いかに多くの利益をあげるか」によって判断されていました。しかし、企業の不祥事が相次ぎ、企業倫理が問われるようになった現在、たとえ利益を多くあげていても、それだけでは企業の存続が安泰ではなくなっています。

そこで、企業はコンプライアンスを重視して自社の誠実な行動を社会に約束し、説明責任(アカウンタビリティ)を果たすことで経営の透明性を高めるようになりました。あわせて、企業の経営状況を投資家に広く公表します。また、健全な経営ができているかを株主、従業員、顧客などが確認する仕組み(コーポレート・ガバナンス)を充実させていきました。

これらの取り組みによって、その企業は社会にとって欠かせない企業になります。現代の企業は、CSRを負わなければ、経営が成り立たなくなっているのです。
CSRの例として、ユニクロが行っている衣服のリサイクルによる社会貢献活動についてのビデオを視聴したところで、ユニクロ以外のCSRとしてどのような例があるか、生徒たちに挙げてもらいました。

「マクドナルドのドナルドハウス」「ボルヴィックの1l for 10l」「いろはすのエコなペットボトル」「コアラのマーチのコアラ基金」等々、どんどん出てきます。

さすが社会貢献に関心のある生徒たちです。文化祭の起業体験での経験から、「フェアトレードのチョコレート」、「盲導犬の支援」という例も挙がりました。

では、企業と私たちがペアになれば、どのような社会貢献ができるでしょうか。
その例として、親泊様が勤務されている千早高校の生徒と中央大学の学生が、イオンとコラボレートして開発したフェアトレードチョコレートのお話をしていただきました。中米のドミニカ共和国産のカカオ豆を適正な価格で取引し、それをもとに生徒、学生、企業が共同で開発したとのことです。実際にそのチョコレートをいただきましたが、本校の生徒たちにも大好評でした。
そして、実際に社会貢献にチャレンジしよう、ということで、アフリカ西端の国・セネガルでの社会貢献活動で製作するTシャツを、生徒たちもデザインすることになりました。
最後に、この講座の翌日(10月11日)が、世界中に大勢いる、厳しい環境で暮らす女の子たちを支援するための「国際ガールズ・デー」であることについて、お話をしていただきました。

社会貢献に関心のある生徒たちも、今回の講座を通じて、さらに理解と関心を深めることできたことと思います。

 

*ゲストで起こしくださった竹井さんの著書です。「社会貢献でメシを食う~だから、僕らはプロフェッショナルをめざす」  「ジャパニーズ・スピリッツの開国力【「社会貢献」を買う人たち】