2013/10/2 水曜日

起業体験プログラム表彰①

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,行事 — 漆 @ 18:25:30

今朝は8時20分から高等部起業体験プログラムの表彰式を行いました。

表彰されたクラスも、されなかったクラスも、みな社会に貢献しよう、お客様に楽しんでいただこうという志と、それを事業として成立させていこうという責任感が表れていました。

起業体験が始まったのは7年前。初年度は校長になったばかりの私にとっても大きな失敗がありました。来年の継続は無理かなと心が挫けていたとき、生徒達から「あきらめないでください。今年の失敗を活かして後輩達のためにつづけてほしい」と言われ、気を取り直し、今に至っています。(当時の様子を日経ビジネスオンラインで語っています。)

今年も様々なチャレンジがあり、その結果うまくいかなかったクラスもあります。しかし、品女辞書においては、

「失敗=チャレンジの結果=後輩への貢献」なのです。

人口減少社会に向かうこれからの日本は、女性がもっと社会に出て支えていかなければ回りません。

「仕事を求める人」から「仕事を創る人へ」

将来、人の役に立つ仕事を創り、それを持続可能な事業として回転させていく。品女生の中からそういう人が育ってくれることを願っています。

授賞式では審査時の講評を教頭が伝えました。以下は、受賞クラスを見た私個人の印象です。

1位 5年D組「Pink Relat!ons」ぴーあーるドーナッツ

卒業生の藤森さんの行動に感銘を受け、この企画を発案。PR会社サニーサイドアップに協力をお願いしPR活動をしたり、対がん協会と連携したりと、社会とつながる活動をしていました。自分たちの思いをプログラムの諸条件の中で形にするのに大変苦労していました。そんなときも、「私たちのやりたいことは、この活動を通じて、癌で家族を亡くして悲しむ人を減らすこと」と言い続け、志を貫きました。

1位 4年D組「ワン for all all for ワン」ぽむぽむたおるん

サンリオとコラボで犬のキャラクターのタオルを作り販売。その売り上げを盲導犬協会に寄付するという企画でした。教室内に視覚障がいの体験をする設備や盲導犬とふれあうコーナーを作り、来場者参加型にしていました。3年生で学んだソーシャルビジネスとデザイン思考を形にし、今後の白ばら祭だけでなく、将来の仕事や起業の可能性も感じさせる社会的広がりのある取り組みでした。

3位 5年C組「cleaning your heart」スマスマecoポーチ

環境問題を、自分たちにできる身近な問題の解決からとらえた企画でした。ゴミのポイ捨てを防ぐために、かわいくて便利なエコポーチを普及しようという取り組みで、その企業理念を貫いていました。1日目に販売が苦戦していたようでしたが、エコという理念を大事にしつつ、販売方法を改善していました。仕入れ先に自分たちの理念が伝わったことで仕入れ額を抑えられ、事業性も評価されていました。

明日は、その他のクラスについてもご紹介します。