2013/8/29 木曜日

⑧大学出張授業(津田塾大学・国際関係学)

カテゴリー: 授業・学習・進学 — 漆 @ 15:40:55

今日はまた真夏が戻ってきたような日差しですね。講習、部活と生徒の活動も活発になっています。近所の方に、もう夏休みは終わったんですか?と聞かれました。

先日、また四季リゾーツとクッキング部のコラボで完成したフルコースを渋谷の『ベルマーレカフェ』いただいてきました。生徒のご家族や教員の予約も入っているそうです。ご一緒したリチャード先生からのメッセージです。

Please  tell your students how much I enjoyed their special menu at Café Bel Mare!

さて、大学教授出張授業、国際関係学、津田塾大学を担当の権藤からご報告します。

国際関係学 津田塾大学 西川賢先生

西川先生は3年連続で本校の出張授業をしていただいています。
今回の国際関係学の講義は、「自由とは」という哲学的なテーマから入りました。
講義の最初に何人かの生徒が指名され、大学に入ったら何がしたいのかと発問されました。
高校までに比べて大学では色々なことが自由になるが、その自由の中でどんな勉強をしようと思っているのかと聞かれたのですが、少し問い詰められるとほとんどの生徒は言葉につまってしましました。

国際関係を考えるにあたっては、まず互いの文化を知ることが前提となり、その文化が持っている自由の概念について皆で考えていきました。
アメリカでは銃所有の自由が認められているが、それについてあなた方はどう思うか。あなた方がアメリカに住むことになったら、銃を所有するか。他人が銃を持っているから自衛のために銃を持つのだが、そうやって多くの人が銃を持つようになると他の人もまた銃を持たなければならなくなる。アメリカではもはやこのテーマが「鶏と卵」の関係になってしまっている。

人工妊娠中絶についてはどうか。殺人を認める文化は存在しないが、これは考え方によってはその行為にあたるのではないか。生徒は自分たちなりに考えを述べていきましたが、話がすこし深くなると行きづまってしまいます。普段から何気なく聞いているテーマであっても、突き詰めて考えると明確に答えるのは難しいということ感じていたようです。

このやり取りが長く続いたため、今回は具体的な国際関係についてのお話にまでは至りませんでしたが、大学では1つのテーマについて深く掘り下げ、抽象的なテーマについても議論を深めていく訓練をする必要がある。そのことを実感させられた授業でした。

 

*日経ウーマン編集長の麓幸子さんより御著書「就活生の親が今、知っておくべきこと 」を頂きました。図書室に置いておくので見てみてください。また、東京大学主催の初めての全国理系女子中高生対象のシンポジウムのご案内もいただきました。
【「家族でナットク! 理系最前線」シンポジウム】
日時: 8月31日(土)午後1:30~
場所:東京大学工学部2号館213講義室
詳細・申込はこちら

公益財団法人スペシャルオリンピックス日本が主催するチャリティイベントのご案内です。
スペシャルオリンピックスは知的障害のある人にスポーツを提供し社会参加を応援する国際的なスポーツ組織です。私も評議員としてお手伝いしています。
本校でも有森裕子さんに朝礼でこのスペシャルオリンピックスのお話をしていただき、生徒たちがアスリートと支援者に送るペアのミサンガづくりに協力しました。
金哲彦さんも指導してくださいます。
夜の時間帯ですので、保護者、卒業生の皆さん、是非、ご参加ください。私も参加します。
「第2回エールラン」
日時:2013年9月4日(水) 受付:18:00 / 開始:19:00 / 終了:21:30
場所:国立競技場 (東京都新宿区霞ヶ丘町10番2号)
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