グローバル人材に欠かせない力とは
今日は総合学習のある日。3年生には今日も伊藤ハムから15名の社員の皆さんがお越しくださいました。
6年生は、受験勉強の合間に心身の健康管理。 | |
体育館を覗くと、なんと、全員でヨガをやっています! |
さて、今日もグローバル人材の話題。
先日、カンヌから帰ってきた方が、日本だけ独立したガラパゴス状態ではいられない。英語が出来ないと、
また、数日前にお目にかかった国際支援の仕事をしている方からは、「東アジアの国で仕事をするとき、高等教育を受けた人は、ほぼ例外なく英語ができるので、この構文は通じるかなぁという気兼ねなくコミュニケーションできる」と言う話が。
そして、海外から優秀な人材を募集しようとしても「日本は多様性を受け入れないから」と、求人が難しいともおっしゃっていました。
日本にいると、何となく「同じ国の人は同じ文化背景を持って同じ言葉を話している」ように錯覚してしまいますが、一歩、国の外に出ると、世界の境界線は国境だけでなく、言語や宗教によっても引かれていることを感じます。
こうしたことを肌で感じてほしくて、姉妹校を作り、多民族国家のニュージーランドで修学旅行を行い、留学生を受け入れてきましたが、ここにきて、文科省も動き出しました。ギャップタームの留学費の国家補助、留学目標の10年前倒し、大学の世界展開力の強化(今は、ベスト30に入っているのは27位の東大だけ)、スーパーグローバルハイスクールのプロジェクト・・・。
こちらは、今月、お目にかかった元ニュージーランド首相のヘレン・クラークさん。ニュージーは世界で初めて女性に参政権を認めた国で、修学旅行地に決めた当時、三権の長も首都の知事も女性でした。姉妹校の先生も「今年は私が産休をとったから、来年は夫が育休をとるの」と、それが普通のことだと言っていました。
語学力と、多様性に対応する共感力、論理的思考力、それを自国のアイデンティティーを確立した上に積み上げていくことが必要です。
これらはどれも身につけるまでに時間のかかる力。やるのは中高生の「今です!」
*英語力とプレゼン力がつき、世界最先端の情報を得られるおすすめの教材が、ネットでも見られ、NHKでも放送中のTED。土曜のブログで紹介した、TEDスピーカーでもあるメリー・ゴードン( http://www.youtube.com/
*もう一つ知っておきたいのがMOOCs(Massive Open Online Courses)
アメリカの名門大学がインターネットを通じた無料のオンライン講座を開講しています。また昨年秋には、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)が、Edxというオンライン講座をスタートさせました。最初に開講したMITの電子工学の講座には約160か国から15万人以上が登録し、受講者の年齢も14歳から74歳までと幅広かったそうです。MITの電子工学の講座の場合、毎週宿題が出されるほか、ネットを通じた中間試験と期末試験があります。これらをパスできれば、修了証書が出されます。
*本校でも講演をしていただいたことのある木山啓子さんが事務局長をしているJENより年次報告書をいただきました。 図書室に置いておきます。国際的に活動するNGOも将来の職場の選択肢になるでしょう。
教育のグローバル化も職業選択のグローバル化も急速に進んでいます。次世代を担う子供に関わる私たち教員も親も、自分には関係ないと言っていられない時代になりました。