③起業体験プログラム準備講座
昨日の起業体験プレゼンには感動しました。 |
昨年から、社会貢献に対する意識や会社設立の理念を大切にするように改善しましたが、たった一年でそれが軌道にのり、今年はどのクラスも、何のためにするのか、という社会的な目的が明確でした。 |
質疑応答で、「私たちは○○が売りたいのではありません。それを通して△△がしたいのです」ときっぱりと答えている軸のぶれない姿勢にジーンとしてしまいました。
プレゼンのスキルもぐっと上がっていました。 |
さて、今野浩一さんによる生徒の質問に対するコメントその3です。
質問3:物販の商品を多数決で決めたのですが、票数の差があまりなく、いまも他の商品を売りたいと言ってくる人がいます。意見が分かれているクラスを一つにまとめるのにはどうしたらいいでしょうか?
コメント:
票数の差があまりなかったのですね。ということは、いくつかのよいアイディアに恵まれたと考えることもできますね。
ポジティブに考えていきましょう。実際のプロジェクトでは「どれを選んでも正しい」という決断をすることは、とても多いのです。
だから、採用された案は「良い」アイディアで、それ以外の案は「悪い」アイディアという考えは、本当はないのです。でも、採用されなくてずっと残念に思っているひとがいるかもしれません。あなたが、もし、他の案を提案して多数決で採用されなかった人だったとしたら、リーダーからどんな話をしてもらいたいですか?どんなふうに声をかけられたらうれしいでしょうか?
そして、いい案が浮かんだら、そっと声をかけてみてください。
まずは説得するよりも、そのひとの立場・気持ちを思い、共感できるところを言葉にして伝えてみてください。「クラスを一つにまとめる案」は、本当にいろいろあると思いますが、そのひとつとしては、プロジェクトの目的を話しあって、共通の目的や目標を全員で作ることだと思います。
まず、あなたに質問です。
そもそも、その商品を販売する目的は何でしょうか?
- この商品を販売することで、よりよい社会作りに貢献したい。
- 品女らしいかわいいグッズを持ち歩いて毎日を楽しんでもらいたい。
- 白ばら祭で品女グッズを買うこと、そのものをお客様に楽しんでもらいたい。
- 面白そうな商品を販売して、クラスの収益を最大にしたい。
- 自分が選んだ、自分の好みの品物を販売したい。
など、いろいろあると思います。正解はありません。目的のレベルはちがいますが、どれもちゃんとした目的ですね。
そして、他の商品を販売するとしたら、その目的は何でしょうか?考えてみてください。
そして、提案したひとにも実際聞いてみてください。もしかしたら、どちらにも共通する目的(5.以外・・)が見つかるかもしれません。
そうすれば、どちらを販売しても目的は同じ。つまり、共通の目的に向かって進むことができる。ということになります。商品が決まった後あっても、あらためて目的を確認する機会を作り、全員が同じ目的を共有できるようにすることが、チームの前進を作り出す最初の一歩だと思います。