2013/4/3 水曜日

26教科イチ押し見学会(東京国立博物館)

カテゴリー: 28プロジェクト:社会,授業・学習・進学 — 漆 @ 17:49:37

教科イチ押し、引率の三井からの報告です。

東京国立博物館の教科イチ押し施設見学に、今年は高校生の部を設けました。
東京国立博物館と言えば、生徒達が使用している資料集の作品が多数所蔵されている博物館です。
展示スペースの関係で、当日、授業で登場するすべての作品を見学することはできませんが、学芸員さんに映像を見ながらその特徴を説明していただき、その後博物館を見学しました。

最初に講堂に集まって、学芸員さんのお話をうかがいました。
参加しているのは、4・5年生。5年生は、日本史の授業が始まっているので、少し授業で聞いた言葉などが出てきたかもしれませんが、4年生にとっては、耳慣れない言葉も多かったかもしれません。

東京国立博物館は、明治5年に開館した由緒ある博物館です。
複数の建物で構成されていますが、そのうちの一つは、日本史の教科書に登場する片山東熊が設計した建物です。
収蔵されている作品は11万件以上。そのうち国宝は87件もあるというお話を聞き、改めて驚きました。

仏像や絵画、普段あまり扱うことのない刀剣などの鑑賞ポイントを教えていただいた後、『信貴山縁起絵巻』のレプリカを使って、巻物の見方と扱い方を教えていただきました。
授業で部分的にはみていた作品ですが、全体を見るのは初めてです。
昔のお姫様は、侍女に巻物の両端を押さえてもらって巻物を見たという学芸員さんのお話を聞き、みんな侍女の気持ちになって巻物を巻く練習をしていました。
ほかの人たちも、料紙の模様をはがきサイズの紙に版画したりと、説明を聞くだけでなく歴史的なものに実際に触れる体験もできました。

その後は、館内を自由に見学しました。博物館を見学するのは初めてという方が多く、実物を見るだけで様々な発見があったようです。
生徒達の感想をご紹介いたします。

「教科書などで見たものを実際見ることができて良かったです。土偶がかわいかったです。」
「浮世絵や刀など、様々なジャンルを見ることができて良かった。江戸時代を勉強したら、また見学に行きたい。」
「教科書の金印や土偶が思っていたより小さかったり、大きかったりして面白かったです。」
「専門的な知識がなければ楽しめないだろうと思っていました。説明を聞くと違った見方ができてとても良い経験になりました。」

生徒達の感想を聞き、美術作品の大きさも、説明する上で大切なポイントなのだということがわかりました。 これを機会に、また、博物館に足を運んでもらえたら良いと思います。