教科イチ押し見学会⑧お茶大生物学科(中等部生)
今日は6年生のセンターリサーチでした。終わってお弁当を食べていたので、「みんな、調子はどう?」と聞いたら、
にっこりと、「聞かないでください」(冗談なんだろうか?本当なんだろうか?)
入試は始まったばかり、そして、人生も始まったばかり、これからですよ!
さて、イチ押しの続き、お茶の水女子大学の生物学科見学。
先日は高等部、こちらは中等部のご報告です。引率の茨木からご紹介します。
お茶の水女子大学生物学科は、3年2名、2年3名、1年18名の計23名で見学させていただきました。
遺伝学の先生からショウジョウバエをつかった研究についてのお話しをうかがった後、ショウジョウバエの観察をしました。
ショウジョウバエは、大きさ2mm弱の果物などに集まってくる小さなハエです。100年以上前から生物学研究の発展に大きく貢献してきた生物ですが、普段の生活で見かける小バエがそれです。例えばブドウなどのパックにまぎれこんでいることがあります。
このショウジョウバエの「変異体」を実体顕微鏡を使って観察しました。
みなさんのからだは細胞でできています。細胞には核という部分がありますが、この中にはその生物の性質を決めている「遺伝子」が入っています。この遺伝子の一部が変わってしまうと、からだの性質が変わってしまいます。これを「変異体」といいます。
通常のショウジョウバエ(野生型といいます)は赤眼で、2枚の羽はまっすぐなのですが、白眼であったり、朱色眼であったり、羽が上向きにカールしていたりする変異体を観察しました。
幼虫やさなぎも見せていただきました。果敢にも幼虫を実体顕微鏡で観察している人もいましたね。
「きもちわるい~」といいながらも、初めて見るハエをみなさん熱心に観察していました。
観察時間は20分と多めにとっていただいたのですが、それでも足りなかった人は、一通り見学がおわった後、残って観察を再開していました。この他にも、実験に使う機器を見せていただいたり、藻類や培養細胞(からだから取り出した細胞は、適切な栄養を与えてやれば、生き続けることができます)を見せていただいたりと、密度の濃い見学会となりました。
生物への興味も深まったのではないかと思います。ご協力いただきました先生方、学生の方、どうもありがとうございました。
風邪、インフルエンザが流行っています。6年生は入試、下級生のみなさんも合唱祭がありますから、手洗い、うがい、予防のマスク、栄養と睡眠もしっかりとってくださいね。(お隣の病院の先生曰く、お茶をちびちび飲んで喉を渇かさないようにするとよく、また、鼻の乾燥がウイルス侵入の盲点だそうです)
明日から入学願書の受付が始まります。明日は気温が下がる予報ですので、あまり早い時間にいらして風邪など引かれませんように。