2009/1/16 金曜日

卒業生、旧職員の皆さまへ。下村裕子先生の想い出

カテゴリー: お知らせ — 漆 @ 18:08:13

卒業生、旧職員のみなさまへ

このページを読んでくださっている方も多いと思い、悲しいお知らせを申し上げます。

本校に長年、お勤めいただいた下村裕子(やすこ)先生がご逝去されました。享年73歳でした。

在勤中は学年主任、生徒指導部長、国語科主任を務められ、学校に多大な貢献をしてくださいました。

先生にお世話になった人も多いと思います。お行儀の悪いことをして「ナイス レディになりなさい!」と叱られた人もいるでしょう。赤いスーツとボブカットがトレードマークのおしゃれな方で、体育祭の着付け競争で「下村先生」を演じた教員もいました。

私自身は子供の頃からお世話になり、とてもかわいがっていただきました。幼い頃、赤いコートに白い毛皮のロングマフラーの下村先生を見かけて「宝塚の先生」と密かにニックネームをつけていました。

大人になって本校に勤務してからも、私がちょっと生意気なことを言うと、「紫穂子ちゃんはおしゃまで、私がせっかくおまんじゅうをあげようとしたら、『私、あんこは食べないの。甘いものはきらいなの』と言ったのよ」と、私の覚えていないような昔話をなさいました。

一時期入院されていたとき、私が『ちびまる子ちゃん』を全巻そろえてお見舞いにお贈りしたら、すっかり気に入られて、その後、いただいたお手紙はまる子口調で書かれていました。にこやかでユーモアあふれる方でした。

退職後は、海外旅行に出られて水着姿の写真を送ってくださったりして、人生を楽しまれているご様子でした。

理事長と同郷の佐賀出身で、数年前、佐賀で水泳部の全国大会が行われたときは、ご実家が競技場の真ん前だったため、生徒の休憩所として使わせてくださいました。

去年の夏、たまたま理事長が検査で行った病院で入院中の下村先生にお目にかかり、その後、何度かお見舞いに行っていました。その偶然をとても喜ばれていたそうです。

下村先生への感謝の思いはつきません。どうか安らかにお眠りください。

通 夜:1月19日(月) 午後 6時
告別式:1月20日(火) 午前11時
場 所:新宿区 落合斎場
    電話 03-3361-4042