うれしくて困る贈物
18：10 ＠職員室
愛読しているメルマガ『平成・進化論』に｢情報発信は情報レベルに高低・緩急をつけてみる｣とあったので、最近の日記を見てみると、ちょっとまじめ、おとなしめのトーン。このままでは「本当の私」からイメージが乖離しそう。
ＰＣの前で「今日の校長日記どうしようかなぁ～」と腕組み。
そんな私の前を通り過ぎる高らかな笑い声・・・。
私：「何かおもしろいことあった？」
教員：「今日○○先生の誕生日だったんですけどね、生徒がアハハハ」 と指さす。
その指の先には・・・。
さっき、ちらっと見て、何だろう？お店の開店祝いにでも持って行くの？と不振に思っていた大きなフラワーアレンジ（｢祝｣の木札立ってました｢お誕生日おめでとうございます。授業お疲れ様でした｣なんて。疲れさせたのね）。
帰りのＨＲに行ったら教壇の上にこれが乗っていて、いきなりHappy Birthdayの合唱だったそうです。
さぞ「うれしかった」ことでしょう。教師冥利に尽きますね！
さて、「困った」ことの方は、
○○教員：「これ、どうやって持って帰ろう・・・」
その後の職員室の会話から抜粋（プライバシーを考えて再構成してあります）
｢生徒の気持ちだから持って帰らなきゃだめだよ｣
｢そうですよ！｣（人ごとだから・・・とつぶやく）
｢家で子供に見せて、お父さんいい仕事してるなぁって思わせなきゃ｣
｢今、京浜東北一番混んでる時間帯ですよ｣
｢木札もつけたまま持って帰ってくださいね｣
｢”６年生より”って、人が見たら小学校の先生なんだなぁって思うんでしょうね｣
｢先生達の机に一本一本置いておくのは？」 ｢お裾分け、なんて？｣
私：｢あっ！これ、今日の日記にしよ」
｢おお～、いよいよブログにも載っちゃうよ｣
｢じゃあ、袋から出さなきゃいけませんね｣（本人以外がいそいそと準備）
私：｢ねえ、花と一緒に写ってよ｣
O教員：｢嫌ですよ～。恥ずかしい｣（仕方なく花だけコンパクトカメラで撮る）
私：｢やっぱり、折角だから一眼レフにしよ。生徒の気持ちだもんね。でも、花だけだと大きさが伝わらないなぁ～｣
｢そうですよ、そうですよ｣（と外野）
というわけで、この写真。他の教員もカメラを持って寄ってくる。
｢みんなが写真を撮ってるところを撮っておこうかな」（みんなブログネタ行き詰まってます)
｢そもそも、生徒、これどうやって運んできたのかな？」 「タクシー？｣
｢それに、帰りのＨＲまでどこに置いてあったんだろう？｣
｢女子トイレ？」「テニスコートの下？」
｢それをクイズにして載せるってのは？｣（ブログネタ行き詰まってます）
｢それにしても大きいね～（木札付いてるし）・・・うちの生徒って空気読めるよね。ということは・・・これ嫌がらせ？｣（ごめん、純粋な「気持ち」だよね）
｢きっとはじけたいんですよ。イベント求めてるんです｣（受験生です）
｢うちのクラスなんか、植物植えちゃって今日、収穫祭やってました。マヨネーズ持ってきて｣
｢ええ～、何を？｣ ｢ルッコラとか？｣
｢ラディッシュみたいの。でも、思ったよりず～っと小さくて。みんなで観察して、”土が少なかったのかなぁ”なんて｣（さすが理系！受験に活かしてね）
私：｢で、この花どうするの？｣
○○教員：｢今日は電車がすく時間まで残って、家まで持って帰ります｣（注：埼玉県）
クラスのみんな、よかったね。「気持ち」伝わりましたよ！
20:00＠職員室（○○教員、まだ電車すくの待ってます）
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