中3企業コラボ②
今日は、中等部は総合学習の日です。中3は昨日ご紹介した「牛乳に相談だ品女バージョン」の学習を進めました。
今日は、いよいよコミュニケーション戦略、いかに消費者に牛乳の良さを伝えるかを考えます。
中央酪農会議の前田事務局長のレクチャーの後、電通のクリエーターの方に具体的なPRの手法についてお話しいただきました。
まずポスター、貼る場所によって印象に残る言葉を考えるそうです。
例えば、「駅の階段でおじいちゃんに抜かれました」と駅に貼ってあって、それをたまたまおじいちゃんに抜かれた後に見たら印象に残る、とか。
(今日は生徒向けに竹下通りバージョンが紹介されましたが、実は、名古屋バージョンが私のお気に入り。「猫がみゃーみゃーないて眠れません」、味噌が○○、エビフライが○○など。)
次にテレビCM、ラジオCM、雑誌、プロモーションツールと具体例の紹介がありました。
(生徒がウケるポイントが大人と違うのでおもしろいと電通の方がおっしゃっていました。あの青い牛の乳の形をした貯金箱がなぜ「かわいい~!」のか私にも理解不能。本当にほしいの?)
テレビCMの演出コンテ、ラジオCMの台本なども見せていただき、生徒もだんだん真剣な表情になってきました。
各クラスでグループワークです。電通と中央酪農会議のみなさんがアドバイスに入ってくださいます。
生徒の会話
「骨のない宇宙人を出して、牛乳飲んで骨が強くなるってのは?」
「赤ちゃんにずっと『牛乳に相談だ』って歌、聞かせて、最初の言葉が『牛乳に相談だ』になるっていうのは?」
「パパ、ママより先に?」
「うん。それで『ママより先に牛乳に相談だ』な~んて。」
胎教編なのね。
私が、感心して聞いていたら、「こんなふざけたのダメだよね?」と、ボツにしようとしています。本人は冗談のつもりだったのね。おそるべし中学生。
何の媒体を担当するかじゃんけんになり、負けたグループから、「私たち、どうしてもテレビCMがやりたいので、担当のものを必ずまじめにやりますから、もう一つ、テレビCMも提案していいですか?」とお願いもあったそうです。
そうそう、グループワークのアドバイスをしてくださっていた電通の方がこんなことをおっしゃっていました。
「みんなで話し合ってコピーを考えていたグループがあったけれど、いいアイディアを出すには、これから何分と決めて全員が10個作るというやり方がある。初めのいくつかは出てきても、残り時間が少なくなって、もうダメ!とあわてて作ったものの方がよかったりする。」
「一人でコピーを百個作れば、その中には必ずいいものがある。ただ、その中からどれがいいかを自分で選ぶのが難しい。グループの一人が10つくって、そこからみんなでいいと思うものを選べばきっといいものが選べる」
中3のみなさん、このアドバイスどう?「校長日記」読んでる人、有利よ~。
この後、グループワークを進めて優秀作をコンペしていきます。いいものができれば本当に世に出ることになります。これまでの食育の学習で得たものを、プロモーションという形で、しっかりと同世代に伝え、学びを社会に還元できるといいいですね。
*木曜に、日経ビジネスオンラインにコラムの続きが載る予定です。