2008/10/7 火曜日

今日は軽く小話で

カテゴリー: その他 — 漆 @ 19:43:21

原稿地獄に陥っているので、今日は軽く小話で。

先日、朝いつものように玄関に立って生徒と「おはようございます!」とにこやかに挨拶を交わしつつ、ネクタイやスカート丈に目を光らせていたら、何となく私の前でスピードダウンする数人が・・・。

うん?なんか変。

何やらおかしな印象が目に残り、次に入ってくる生徒と挨拶をかわしつつ、振り返ってもう一度よく見ると、

赤いスカートに青いネクタイ!???

(だったと思う。びっくりしたので逆だったかも)

私 「それ、どうしたの~?」

隣の子 「私が貸しました」

私 「そうじゃなくて、どうしてそんな格好してるの?」

と隣の生徒に目をやると・・・

こちらは赤いリボンタイを三つ、縦につけています!

私 「そんな格好、恥ずかしいからやめて!」

生徒 「恥ずかしいんですね」(しょぼん)

私 「どうしてそんなことしてるの?」

生徒 「先生に、なんて注意されるかなぁって。『ネクタイを外しなさい』と言われるのかなと。」

なるほど、私の反応を見たかったのですね。確かに、「ネクタイをつけなさい」とは言っていますが、「外しなさい」とは言ったことはありませんからね。

さて、このいたずらに何と対処すべきか。

ビシッと叱ろうと思った瞬間、ふと、前の日に見たテレビ番組が頭によぎりました。

「小学生の時、引っ込み思案だった萩本欽一が友達にそそのかされて、黒板にいたずら書きをした。うっかり一人だけ消し忘れ、先生に『だれがやったの!』と問い詰められ、正直に申し出たところ、『男の子はこのくらいの悪戯をする勇気がないとだめ』と言われ、その一言が人生を変えた。」

という内容です。

とっさに、ほめようかとも思いましたが

「でも、この子達、女の子だし・・・」

と迷い、結局、

「こういう発想はもっとクリエイティブなことに使ってよ」

と言うだけに終わりました。

生徒「すみません。クリエイティブじゃなかったですね・・・」

と残念そうに去っていきました。

もう少し、時間があったら「人生を変える」くらいの気の利いた一言をいってあげられたのに。

残念でした。

念のため、生徒のみなさん、二匹目のどじょうもうさぎもいないからね。いたずらはダメよ。