今日は軽く小話で
原稿地獄に陥っているので、今日は軽く小話で。
先日、朝いつものように玄関に立って生徒と「おはようございます!」とにこやかに挨拶を交わしつつ、ネクタイやスカート丈に目を光らせていたら、何となく私の前でスピードダウンする数人が・・・。
うん?なんか変。
何やらおかしな印象が目に残り、次に入ってくる生徒と挨拶をかわしつつ、振り返ってもう一度よく見ると、
赤いスカートに青いネクタイ!???
(だったと思う。びっくりしたので逆だったかも)
私 「それ、どうしたの~?」
隣の子 「私が貸しました」
私 「そうじゃなくて、どうしてそんな格好してるの?」
と隣の生徒に目をやると・・・
こちらは赤いリボンタイを三つ、縦につけています!
私 「そんな格好、恥ずかしいからやめて!」
生徒 「恥ずかしいんですね」(しょぼん)
私 「どうしてそんなことしてるの?」
生徒 「先生に、なんて注意されるかなぁって。『ネクタイを外しなさい』と言われるのかなと。」
なるほど、私の反応を見たかったのですね。確かに、「ネクタイをつけなさい」とは言っていますが、「外しなさい」とは言ったことはありませんからね。
さて、このいたずらに何と対処すべきか。
ビシッと叱ろうと思った瞬間、ふと、前の日に見たテレビ番組が頭によぎりました。
「小学生の時、引っ込み思案だった萩本欽一が友達にそそのかされて、黒板にいたずら書きをした。うっかり一人だけ消し忘れ、先生に『だれがやったの!』と問い詰められ、正直に申し出たところ、『男の子はこのくらいの悪戯をする勇気がないとだめ』と言われ、その一言が人生を変えた。」
という内容です。
とっさに、ほめようかとも思いましたが
「でも、この子達、女の子だし・・・」
と迷い、結局、
「こういう発想はもっとクリエイティブなことに使ってよ」
と言うだけに終わりました。
生徒「すみません。クリエイティブじゃなかったですね・・・」
と残念そうに去っていきました。
もう少し、時間があったら「人生を変える」くらいの気の利いた一言をいってあげられたのに。
残念でした。
念のため、生徒のみなさん、二匹目のどじょうもうさぎもいないからね。いたずらはダメよ。