礼法1回目
2年生の和の授業に先駆けて、1年生では小笠原流礼法の授業を行っています。茶道の先生からも、「礼法を学んでいるので基本的な所作がみについていて助かる」と言っていただいています。
とはいえ、一年経つと「忘却の彼方」という子も少なくなくありません。バタバタと音を立てて作法室に入ってきて、持ち物をドサッとおき、終わったとたんにザワザワ・・・。
でも、そんなとき、
「音の慎みは?」
「残心」(礼の後に心を残す)と一声をかけると、さっと振る舞いが変わります。
忘れているようでも、一度学んだことは心の中に残っているです。
「挨拶」
「マナー」
「身だしなみ」
日々、一つ一つの小さな事を大切にすることが、彼女たちの見えない財産になっていきます。
そのためには、子どもに接する大人が、その場その場で根気よく声をかけ続けていくことが必要です。
私も校内で生徒に注意をしない日はありません。(自慢してどうする)
子どもは不思議なもので、見逃さずに叱る大人を煙たがる一方、面倒だ、嫌われたくないと見て見ぬ振りでやり過ごす大人のこともちゃんと見ています。
そして、いつか
「叱ってくれる人が想ってくれる人」
ということに気づくのです。
(土曜も、卒業生がある教員に「中等部の時は叱られてばかりだったけれど、今思うとありがたい」と言っていました。)
礼法の授業の様子をシリーズでお伝えしますので、ご家庭でも話題に出していただき、よい習慣が身につくよう、繰り返しお伝えください。
せっかく身につけた美しい振る舞いをタンスの奧に仕舞い込んではもったいないですから。
さて、授業の様子は、写真を撮ってもらいました。1回目授業では、立つ、座る、歩く、会釈など、礼法の基本動作を教えていただきました。
煙が立ち上るように立ち、 |
石が水に沈むように座る |
ここから立ちます |
手の膝に |
歩きます |
立って礼 |
座って礼 | まだ背中が丸いですね |