小論文
先週行われていたNHK杯のスケート解説に卒業生の八木沼さんが出演していました。
理事長が「あの子の解説はわかりやすいし、選手のいいところを見つけて褒める温かさがある。先日、お母さんに会ったが、人前で話すことが苦手だったころ思い出すと感無量だ」と言っていました。
たまたま、早稲田大学の同窓会会報の巻頭エッセイが彼女の文章だったので、図書室においておきますね。(著書も何冊か置いてあります)大学受験の小論文指導をしたころのことが懐かしく思い出されました。
6年生も小論文の大詰めでしょう。参考までに私が字数制限のある新聞コラムを書いていたときの構成を紹介しておきます。(このブログの記事集に実物があります)
1,今日のトピックスの紹介
2,それに対する自分の意見
3,反対意見に配慮する一言(新聞はいろいろな人が見ているので)
4,自分の意見の根拠などを示して展開(ここは、読者が知りたいこと、自分の立場から何が言えるかを考えて、無責任な言いっ放しの批判やどこかで聞いたような説は控え、なるべく現場のエピソードや前向きな提案をするように心がけました)
5,結び(なるべく余韻が残るように印象的な一言を考える。できれば明るい展望が見えるように)
そして、書くときに心にとめていたことは、
読んでくれた人にとって「新しい知識になるか」「日常に役に立つか」
世の中に対して、「教育提言になるか」「子どもの役に立つか」「親の役に立つか」「他校の先生の役に立つか」
そして、自分の時間を使って書くからには、できれば読んだ人が品女を好きになって応援してくれるといいなぁという気持ちもありました。(実際、昔の卒業生がこれを読んで自分の学校だと気づき、後輩のためにと寄付をしてくれたこともありました。)
この構成、実は自分が小論文の勉強をしていたときの応用です。中高の勉強は後々の生活の基礎として本当に役に立つものです。
大学受験だったら、
読者=試験官の立場を考えて、何が言いたいか冒頭から分かるように論理的に構成し、沢山の論文の中でさりげなく自分をアピールできるように、突飛になりすぎない範囲で自分ならではのエピソードや論を展開し、反対意見(別の見方)も分かってますよ~と視野の広さも伝え、無責任な批判にならず、提言になるように・・・
というところでしょうか。(大学によって好みがあるから、傾向分析は忘れずに。大事なことは国語の先生に相談しましょう)