2012/11/28 水曜日

海外でチャレンジする卒業生、起業、ソーシャルビジネス 

昨夜は月がきれいでしたね。月明かりで周りのものが浮かび上がり、空を見上げると夜なのに青く、白い雲が浮かんでいました。

昼間、抜けるような青空だったから夜も月がきれいに見えるのかな?と見上げているうちに、以前、茶道 遠州流のお家元が生徒たちにしてくださったお話を思い出しました。

「秋は月がきれい」と誰かが子どもに教えてあげるとそういう思いで見る目が育ち、日々の生活が豊かになる。大人になってリゾートでゆっくり過ごす時間のないときも、日常の一瞬が豊かな時間になる。

時間的な余裕がないときも心の余裕を持てるように「日常の一瞬に広がるリゾート」を探してみようと思います。

さて、今日の朝礼では卒業生からの手紙を紹介しました。

彼女は以前、日本のシルクドソレイユでオートメーション(キャストを宙づりにするなどの動きをコンピューターで管理する仕事)を担当していました。学校に遊びに来たとき、いつか海外へ羽ばたいてショービジネスの本場で仕事をしたいと話していましたが、その夢が叶ったそうです。(以下、一部要約します)

マカオの話を職場の仲間の外国人からいただきました。チャレンジしたいのなら、履歴書を送ってあげるよと。即答で私はチャレンジしたいと返事をし、次の休みの日にショーを見にマカオに行き、ボスと面接し、一週間後に仕事をいただきました。もしダメでも、チャレンジするのは無料だし、と思ってチャレンジしたのがこの結果になりました。その後、日本の劇場はクローズしてしまい一緒に働いていた仲間の多くが職を失いましたが、私が劇場を辞めたときはそんなことが起きるとは予想もしませんでした。機会があれば是非、マカオに遊びに来てください!私がいるうちに!海外の会社は日本の会社に比べるととても厳しくて、仕事ができないとすぐにいられなくなります。ここ半年の同じチーム内でも3人いなくなりました。なのでいるうちに来てくださいね!私も是非、機会があれば映像や資料を持って後輩たちに会いに行きたいと思っています。

在学中から好きなことを大切にし、将来の夢に向かって芸術系の大学へ進学した子です。客観的に見れば厳しい世界にいるようですが、好きな仕事を自分で選んだ誇りを持ち、チャレンジし続けているところが「能動的に人生を創る」品女DNAだなぁと頼もしく感じます。

海外の会社は英語はできて当たり前。発音がジャパニーズアクセントでも文法が間違っていても、今、部署内90%イギリス人という環境で働いている。「品女時代はビリ争いの中にいた私が言うから説得力あるでしょ!」とのことでしたので、在校生のみなさん、いざというときチャンスをつかむため、会話力はつけておいた方がいいですね。

彼女の記事 →マカオ通信の記事daisanbunmeiの記事

そして、今日はこんなお客様が1年生の英語授業の見学にいらっしゃいました。

藻谷ゆかりさん、東京大学卒業後、ハーバードビジネススクールでMBAを取得され、その後、仕事と子育てを両立させるため、起業して長野に移住なさったそうです。(ご長男の出産がまさに28歳)起業した会社は紅茶のネット販売会社なのですが、立ち上げるまでは100グラムの紅茶も売ったことがなかったそうです。

「不安はなかったのですか?」と伺ったら、

「全くありませんでした。インド人の知人から青いダージリンをもらって、これは日本では簡単に手に入らないし、お店で買うと高価なので、ネットで説明を詳しく付けてリーズナブルな価格で販売したらきっと喜ばれると思ったんです」

とのお話。(この時代、まだネット販売会社は一般的ではありませんでした)

起業は、思い切ったことができて周りにサポートしてもらえる若い時がチャンスとおっしゃっていました。
自分が英語で苦労したからと、ビジネス英語やアメリカの小学校の実地視察で学んだことを活かし、「NPO法人英語119」の理事長もなさっています。

起業、3人の子育て、ボランティアとまさにマルチタスクです。これから女性の未来にはチャンスがどんどん広がっています。今はない職業に就く子が65%というお話も伺いました。

12月22日の午後には本校を会場にソーシャルビジネスのイベントを行います。学生や生徒のビジネスアイディアの発表も募っていますので卒業生もチャレンジしてみてください。(これも、走りながら考えていますので、まだ詳細が決まっていません。6割ゴーでご容赦ください)