②大学出張授業(上智大学・英文学)
暑い日が続きます。
大学教授出張授業、英語科の山本からの報告です。
上智大学英文学科のドミニク・チータム先生に “The Mystery of ‘Macavity’: Poetry in Children’s literature”というテーマで授業をしていただきました。英語での講義ということで、いつもは賑やかなはずの生徒たちもちょっと緊張…。
まずは、英文学、特に先生ご専門の児童文学の中での「詩」の位置づけを説明していただきました。日本人が「詩」というと堅苦しいようなイメージがありますが、英文学、特に児童文学ではとても人気のもので、大人向けの詩は衰退した時代があったのですが、児童文学ではいつの時代も人気だった、とのこと。その理由が先生の講義の中から判明していきます。次に先生が詩を朗読してくださいました。詩の中の「文化的背景が分からない単語」も丁寧に解説。英詩で頻繁に使われる3つの技法—リズム、韻、繰り返し—を解説してくださいました。詩の中の力強いリズムは意識して聞くと、詩の伝えるワクワク感がもっと伝わってきて、英語圏の子供たちはいつもこんな読み聞かせをしてもらってるのかな、とうらやましくなりました。各行の最後の単語が次の行の最後の単語と発音が一緒だという「韻」の技法は、気がつくといろいろなところに散りばめられていて、その韻もリズムを形成する大切な技法の一つなのだと気づきました。また、同じ表現が繰り返し出てくる、という技法も詩を見ても楽しく、聞いてても楽しくするものでした。だからこそ、いつの時代も子供たちが詩を楽しんでいたのでしょう。
また、この詩はあの有名な「CATS」の原作でもあり、そして、シャーロックホームズと同じ表現が使われている箇所もあり、とそういう背景があるともっともっと楽しめるものだ、と紹介をしてくれました。
英語の詩のリズムをつかむのは少し難しかったですが、ペアープラクティスで練習をしたり、韻を見つけて線を結ぶ作業もあり、普段の授業ではほとんど触れない「英詩」の魅力を味わえた1時間だったと思います。
ドミニク・チータム先生、ありがとうございました。
*さて、先日、本年度第1回目の留学成果発表会を実施しました。 この発表会は、現在外国から留学中の生徒および昨年度留学した生徒の、語学習得の成果をプレゼンテーションです。 また、これから留学する生徒や興味のある生徒にも意欲を高めてもらう目的で行っています。 今回の発表者は5人で、全員が熱心に練習し、発表しました。詳細は国際交流のページにて紹介していますので、是非ご覧ください。