2012/7/18 水曜日

特別講座「iPad×English」

ここ数年、子供を取り巻くインターネットの環境作りについての会議に出ることが多いのですが、日本の考え方は「危険なのでガードして触らせないようにしよう」という方向性が強いです。(でも、実際は子供たちはすでにその世界にいます)

一方、世界の方向性は、「リスクとチャンスの両方を教えて自立させよう」というものです。実際、コネや力がなくても多くの人々がインターネット上で自分の作品を発表したり、つながったりすることで大きなチャンスを得ています。

今やネットの使い方を教えることは、交通ルールや人としてのマナーを伝えるのと同じレベルなのです。

そういう観点から、今年、3年生の総合学習では、ソーシャルメディアも積極的に利用しています。その流れで行った特別講座の様子を情報科、酒井から報告します。

7月9日(月)のテスト最終日に「iPad×English」特別講座を行いました。

今回は、中学3年生がiPadを50台お借りしているので、何か特別な本校らしいプログラムをやってみたいと、日頃からお世話になっているPieceture㈱さんにお話ししたところ、「英語でやってみましょう。」というお返事をいただき、英語とiPadを使った特別講座を行うことになりました。

テスト最終日にも関わらず参加者は中学3年生42名。大変多くの子供たちが応募してくれました。

さて、授業ではFacebookを使用して行いました。
3年生では総合学習の中で、SNSサービスの使用の仕方も勉強しています。
例えば、ネット上に書かれたことは消えないということや、でも上手く使うと資産になるということを実例を見ながら確認しています。
全く触れさせないという教育の仕方もありますが、私たちは上手く使えるためには、使ってみないと分からないということを前提に、指導をしてきました。
ですから今回もFacebookのいい使い方を大人の見ている範囲で学んでいきました。

  まず最初に、輪になって教員が投げかける質問に日本語で答える一問一答。
自分のことを瞬時に言葉で表現する練習です。
周りの人たちはいい答えだったら、iPad内に入っている「こえボタン」アプリで「いいね!」とか「へぇ〜」とかで反応。
子供たちは笑いながら友達の回答を聞き、反応していまいした。
でも本題は次です。
今の作業を英語で行います。 英語の教員はこのパートだけはAll English。
何でもいいので発言することを重視して、「テストじゃないから、単語でもOK。なるべく早く答えてください!」と(英語で)言い、子供たちも頑張ってついていきました。

導入パートが終わると、Facebookに英語で自己紹介を書く作業。
「日本人はどうしても文法から入るので「My name is…」とか「I am…」という文章になってしまうけれども、実際、英語圏の人たちのプロフィールを見ると、もっとラフでカジュアルである。だからテストではないので、もっとラフに書いてみよう。」と言われた瞬間、子供たちは自由に自己表現をし始めました。

例えば
Positive!easygoing! Love♡
Rilakkuma,sweets,listening to and playing music♩
piano,contrabass♩
Dream♡visit all of world!
という感じに。

英語をちゃんと話せないといけないという概念が、どこかしらずっと頭の中にあるのでしょう。
でももっと片言でも伝わるし、大事なことは使っていくことなのであるということを改めて感じました。

さて、この後は自分の好きな写真を使って、スライドショーを作り、それをFacebookにUPするという作業を行いました。
これは文字を使って、自分を説明するだけでなく、視覚的に相手に自分を表現することで、世界中の人たちに、自分を理解してもらえるツールを手に入れることを体験してほしいということで企画したものです。

とにかくiPad一台あると、写真を撮ったり、それをつなげてスライドショーをつくったり、もちろんそれを見せたり。
そういうことが瞬時にできてしまいます。
子供たちはこういう作業が大好き。 1時間以上という長い時間でしたが、夢中になって行っていました。

他にもiPadで写真を撮って、それをFacebookにUPする作業も行ったのですが、これができると3月に行くニュージーランドの修学旅行の様子が、遠くにいる家族にもすぐに伝えられることなど、タブレットの持つ可能性にも触れました。

そして最後にWebに画像や動画をのせることによるリスクや、Facebookの場合は自分の情報を公開するときに制限がかけられる設定ができることなど、より具体的に使用方法について話をしてもらいました。
もちろん、いい使い方もあるけれど、トラブルがゼロな訳ではないので、その部分に関してはやはりその都度注意していく必要があるのだと思います。 礼儀作法やマナーと同じです。

英語の教員からは「これからは英語でFacebookに投稿したら、必ずコメントします!」とのことで、授業後Facebookに寄せられた感想は…

Yesterday,I really enjoyed this lesson!! I love English more and more:)
Slideshow up shitakatta yoooooooooo;(←途中無線の具合が悪く、スライドショーをアップロードできなかったので)
Thank you for all:)))))))

抵抗感なくSNSも英語もタブレットも使っていくことが、ツールを上手に使いこなす上で何よりの近道だと感じています。
ある程度使ってみないと学んでいけないのは大人も子供も同じだと思います。
今回はそのきっかけになる授業であったらなら、成功したと言えるのではないかと思っております。

 ←電波の入りを良くしようと、 必死に無線の機器に向かってiPadを掲げている様子