中1の保健の授業
今日は4月から保健室に勤務している卒業生に、自己紹介を兼ね、中1の保健の授業の様子を報告してもらいます。今年から養護教諭2名に彼女が加わり、外部カウンセラーと合わせ4名で手分けして、保健室とカウンセリングルームを運営しています。生徒の皆さんはもちろん、保護者の皆さまもどうぞ気軽にご相談ください。
4月から保健室に勤務している酒谷です。今年度の中学1年生の保健の授業を担当いたしました。椅子に座っている生徒達を見ていると、昔の自分を思い出します。実は、私も品川女子学院の生徒でした。
(写真:保健室でお仕事中)
卒業後は看護短大の看護学科、助産学専攻科へと進み、看護師と助産師の免許を取得して大学病院の産科病棟で助産師として勤務をしていました。女性のキャリアアップが進む一方、妊娠・出産・育児を通して、更に成熟した大人を目指していけるよう、今の子ども達に女性の魅力をたくさん知ってもらいたいと思い、母校に帰ってきました。
1学期は「思春期における心と体の変化・初めての生理」についての授業です。内容としては以下の項目です。
1.思春期ってなに?
2.思春期の心と体の変化
3.初めての生理
内容が内容なだけに、生徒達は「聞きたいような聞きたくないような・・・。」という複雑な表情でした。はじめは私自身も授業が順調に進むか不安でしたが、授業を進めていくにつれて、私の投げかけに対して生徒達も少しずつ反応してくれるようになりました。
生徒達は自分自身の心や体の状態に照らし合わせて考え、自分を見つめ直すことができていたようです。(写真:授業中)
感想を読んでみると、
「お母さんとケンカをよくするけど、これからはお母さんと仲良くできるようにしていきたい。」「生理はイヤなものだと思っていたけど、今日の話を聞いてイヤじゃなくなった。」「まだ生理になってないけど、これから自分の体に起こることが分かって少し安心した。」など、嬉しい言葉がたくさん書いてありました。
この調子で、これからの思春期を乗り越えていって欲しいと思います。2学期は妊娠・出産を通して「生命」について考えていく予定です。今から、生徒達とどんな話ができるか楽しみです。
授業の後、担任が生徒の感想を見ているとこんなかわいいものがあったそうです。
「最近、お母さんとケンカをするようになって悲しく思っていましたが、それが思春期の特徴だと知って、自分がお母さんのことを嫌いになったのではないと分かって安心しました」
お母さんも安心してくださいね。
*本日の産経新聞教育欄にコラムが載りました。学校生活の中で身につく「チームの力」について生徒のエピソードを中心に書いています。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080910/edc0809100820002-n1.htm