2012/6/8 金曜日

校外授業 4年生

カテゴリー: 行事 — 漆 @ 17:59:00

今日は日差しが強くて夏のようでしたね。

校外授業の続き、4年生です。同行した教育実習生は在学中の宿泊行事も樹海探検。縁がありますね。

樹海というとなんとなく怖い場所だと思われがちですが、実際に行ってみると、とてもさわやかな森です。溶岩の上に木が生え、それが朽ちるとその上に若い木が生え・・・を繰り返してできた森なので、歩くと足下の土がフカフカ。とても気持ちがいいです。

(私も生徒と何度も行っています。洞窟探検もしました。大雨の日に決行したこともあって、あのときは下着や靴の中までびっしょり。お昼が野外バーベキューでおやつがかき氷だったのがつらかった・・・)

さて、今年は涼しい一日で、生徒たちも試験後のリフレッシュができたことでしょう。

学年の重田からの報告です。

4学年は、校外学習で富士青木ヶ原樹海のエコツアーに出かけてきました。
エコツアーとは、自然環境や歴史文化を対象とし、それらを体験し、学ぶとともに、対象となる地域の自然環境や歴史文化の保全に協力する観光のありかたを言います。
簡単に言うと「自然にやさしい旅行」「地球と仲良くする旅行」です。

高等部に入り、新しいクラスになって初めての校外授業ですから、自然の中を散策することで、新しい仲間との親睦を深めることは勿論、富士青木ヶ原樹海の歴史や、生態系などを知り環境学習をすることも大切な目標としました。

  青木ヶ原樹海は、約1100年前の富士山の噴火によって流れ出た溶岩の上に広がっています。 溶岩が何百年もかかって冷えた後に、苔が生え、草が生え、やがて樹木が生えて原生林ができあがっていったという歴史があるそうです。

エコガイドさんが一緒に回ってくださったので、樹海に多く見られる植物にもかなり詳しくなりました。
時々に発せられるエコガイドさんの楽しい説明やクイズに、皆興味を持って聞き入っていたようです。

高木三種=檜・栂・もみ
低木三種=ツルシキミ 馬酔木 ソヨゴ

これらの木々については、名前の由来や葉の特色などについても詳細に教えていただいて、散策の後半には、「あっ、これ檜だよね?」とか「しきみって毒あるんだね、怖いなあ。」などとおしゃべりしているのが聞こえてきました。
また、今の時期にしか見られないギンリョウソウも見ることができて、ラッキーだったと思います。
もっと幸運なクラスは、かわいいリスが木を走る姿をみることができたのだとか・・・・

溶岩が固まってできたいくつもの洞窟(穴)を形成していった過程についても詳しく説明していただきました。
溶岩ドームが崩れたものを、ブリスターと呼ぶのだそうです。
溶岩が冷えた上には少しずつ土が生成され、その厚さは100年かけて1cmほどになるそうです。
現在は300年かけてやっと3cmの土ができあがったところなのだというお話がありました。
そのうっすらと積もった土と、苔たちのおかげで水はけの良すぎる溶岩大地にも水分が保たれているそうです。

長い長い年月をかけて、ごつごつの溶岩大地がゆっくりと森に変貌してきたのだと思うとうっそうと茂っているたくさんの木々に対していとおしい気持ちがわき起こってくるのを感じました。

  コウモリ穴は、溶岩ドームの大きなものです。 中は、ひんやりと冷たく、静かに耳をすますとピチョンピチョンとしずくの落ちる音がする暗い空間でした。 これ以上小さくなれないという苦しい姿勢のまま前進しなければ通れないところなどもあり、ヘルメットで防備を固めた生徒たちは皆悲鳴をあげながら進んでいきました。
足が痛いと言いながらも、友達と一緒の探検はなかなか楽しかったようです。
  お弁当を食べた西湖癒やしの里は、最近作られた施設です。
  昭和41年の台風災害で失われた茅葺き集落が、40数年後に復元され、 日本のふるさとを感じる場として人気を集めているそうです。
  子どもたちは、食事のあと竹馬をしたり、山羊と遊んだり、思い思いに楽しんでいました。 友と一緒に自然に親しみ、日本の原風景に親しみ、さらに人間と自然の関わりを再認識する心安らぐ一日となりました。